ある警察ジャーナリストの振る舞い
2010年03月23日10時51分 / 提供:チャンネルナックルズ
前職を辞めて食えなくなった彼。東京湾で船に乗って食いつないでいた。前職は年収900万円くらいあったから大変だったろう。
もう倒産した出版社の社長が彼を紹介してくれた。既にそこから本を出版していた。
で、肩書きは既に「ジャーナリスト」になっていた。それとも「警察ジャーナリスト」だったかな。いや、まだ名刺を作っていなかったかも知れない。
とにかく何とか仕事が欲しいと仰る。取り敢えず「噂の真相」の編集者を紹介した。歌舞伎町の「パリジェンヌ」でだった。その時も東京湾の仕事帰りだったという事で大変そうだった。で、「噂の真相」で二ページで人物紹介のコーナーで取り上げてもらったと思う。
また、僕の友人のライター中田薫君の仲介で週刊朝日にも紹介。「てるくはのる事件」の取材などしたと思う。中田君には「週刊朝日は全部アゴ足つきだから良いな」とご満悦だったらしい。ようやく彼が、マスコミで本格的に仕事をしはじめたといって良い。
そのきっかけを作って差し上げた僕や中田君には一言もなし。礼が欲しい訳ではない。別にいいか、と僕も中田君もそう思っていた。そういう人もいるよ、と。
で、何回か連絡は取っていたと思う。「ダークサイドJAPAN」で歌舞伎町について書いて貰う事になった。正直、文章は上手くない。が仕方ない。ついこの間ライター、いや「ジャーナリスト」になったばかりなのだから。
校正が出て著者校を入れてもらった。校了が迫っていたし、この雑誌の第一号は僕が1人で作っていたので肉体的にも精神的にも多忙を極めていた。
彼から「赤字を入れたから」というので「ありがとうございます。ファクスで流して下さい」と言うと「明日文化放送に出演するから取りに来て。文化放送の前で待っていて」と言う。こちらも忙しいので、何でファクスでくれないのだろうと思ったが、よほど複雑な赤字が入って口頭で説明したいのかな、と解釈した。
翌日、指定された午後12時(くらい。正確な時間ではない)に文化放送に行った。玄関で守衛に止められ、仕方なく外で待つ事にした。しかし、中々現れない。もしかしたら夜の12時の間違いだったのかなと焦った。携帯も鳴らしたはずである。結局、一時間ほど文化放送の外の道端で待ったが、いったん市ヶ谷の会社に帰る事にした。会社にファクスが届いているかも知れない。
会社に帰る途中、携帯が鳴った。彼からだった。
「何で取りに来ないんだよ」僕「え?行きましたよ。文化放送の前で一時間くらい待ってましたけど」
彼「いや、違うよ、ロビーで待っててって言ったの」
あれ、そうだっけ。でも文化放送の中には入れそうもない雰囲気だったし…。僕は取り敢えず謝った。
彼「まあいいや。で、どうするのこの赤字」
僕「すみません。会社に着くので」
彼「じゃ、会社まで持って行くよ」
と言う事になった。何か「面倒くさい人だな」、と思い始めていた。というか「失礼な人だな」が正確な表現か。
会社で彼を待っていると女性を連れてやって来た。草思社の編集者だった。今、そこで単行本を書いているのだと言う。
わざわざすみません、と頭を下げ、校正を受け取った。かなり複雑な赤字が入っているのだろうと思い、見てみると全然そんな事ない。拍子抜けしてしまった。これなら昨日ファクスしてくれれば、こちらも一時間も待ちぼうけをしなくて済んだのに。
一応目を通して、問題なさそうなのでホッとする。で、彼がいきなり草思社の女性編集者に言い出した。
「ここの出版社、失礼なんだよ。取材費もくれないんだから」
唖然とした。僕と仕事をして頂いたライターの方はご存知のはずだが、少ないながらも必ず取材費は出しているし、彼と打ち合わせした時、「歌舞伎町を回ってみるから取材費が必要」と言うのでもっともだと思い、「8万円くらいなら出せます」と答えているはずだ。
唖然としたのは他社の編集者のいる前で、そういうデタラメ言っちゃヤバいだろ、と言う事だ。百歩譲って事実なら仕方ないが。しかも「払う」とお互い打ち合わせをしたのにも関わらず。
完全なルール違反、マナー違反。「噂の真相」「週刊朝日」を紹介したり、こちらなりに便宜をはかったつもりである。ついでに、相談にも乗っていた。一番最初に単行本を出した版元と上手くいかない、印税や契約の問題について悩んでいるがどう思う、と聞いてきた記憶があるので、僕なりにアドバイスをした。
で、この言い草。他社の編集に向かって。草思社ミリオン出版てとんでもないなと思うだろう。しかもデタラメだし。さすがにムカッときた。
「え? 何言ってるんですか。最初に払うって言いましたよね」
で、その後彼と何か会話をし帰ってもらった。失礼な人だな。恩義も忘れて。しかも僕ら(中田君)は一度も恩着せがましい事を言っていない。完璧に勘違いしてるわ、あの「ジャーナリスト」。二度と仕事はしないと決めた。だいたい、元警察官といっても自動車警ら隊にいたり、交番の巡査長だったはず。ネタもそのあたりである。ただし、背伸びをせず交番の事や自ら隊時代の事を地道に書けばいいものが上がったとは思う。
彼が「元警視庁捜査官」という肩書きでテレビで出始めた際、僕は非常に冷ややかな目で見ていた。ライター中田薫君もそうだと思う。もう関係ないからいいかと割りきって忘れる事にした。
そうすると、業界、狭いものでやはりこの人勘違いしてると言う人間が出てきた。
某TVディレクターからである。「何なんですか、あの人。コメンテーターで出て貰っただけなのに控え室用意しろとか言ってきて。タレントにでもなったつもりですか」
ああ、ますます勘違いしちゃったのかと思った、「警察ジャーナリスト」。
「久田さん、知ってます?」と聞くので前述の話を教えてあげた。
「やっぱり」とディレクター。さらにADにも何かやらかしたらしいが詳細は忘れた。
この調子で頑張って下さいね。ジャーナリストさん。
(文=編集部•久田将義)
もう倒産した出版社の社長が彼を紹介してくれた。既にそこから本を出版していた。
で、肩書きは既に「ジャーナリスト」になっていた。それとも「警察ジャーナリスト」だったかな。いや、まだ名刺を作っていなかったかも知れない。
とにかく何とか仕事が欲しいと仰る。取り敢えず「噂の真相」の編集者を紹介した。歌舞伎町の「パリジェンヌ」でだった。その時も東京湾の仕事帰りだったという事で大変そうだった。で、「噂の真相」で二ページで人物紹介のコーナーで取り上げてもらったと思う。
また、僕の友人のライター中田薫君の仲介で週刊朝日にも紹介。「てるくはのる事件」の取材などしたと思う。中田君には「週刊朝日は全部アゴ足つきだから良いな」とご満悦だったらしい。ようやく彼が、マスコミで本格的に仕事をしはじめたといって良い。
そのきっかけを作って差し上げた僕や中田君には一言もなし。礼が欲しい訳ではない。別にいいか、と僕も中田君もそう思っていた。そういう人もいるよ、と。
で、何回か連絡は取っていたと思う。「ダークサイドJAPAN」で歌舞伎町について書いて貰う事になった。正直、文章は上手くない。が仕方ない。ついこの間ライター、いや「ジャーナリスト」になったばかりなのだから。
校正が出て著者校を入れてもらった。校了が迫っていたし、この雑誌の第一号は僕が1人で作っていたので肉体的にも精神的にも多忙を極めていた。
彼から「赤字を入れたから」というので「ありがとうございます。ファクスで流して下さい」と言うと「明日文化放送に出演するから取りに来て。文化放送の前で待っていて」と言う。こちらも忙しいので、何でファクスでくれないのだろうと思ったが、よほど複雑な赤字が入って口頭で説明したいのかな、と解釈した。
翌日、指定された午後12時(くらい。正確な時間ではない)に文化放送に行った。玄関で守衛に止められ、仕方なく外で待つ事にした。しかし、中々現れない。もしかしたら夜の12時の間違いだったのかなと焦った。携帯も鳴らしたはずである。結局、一時間ほど文化放送の外の道端で待ったが、いったん市ヶ谷の会社に帰る事にした。会社にファクスが届いているかも知れない。
会社に帰る途中、携帯が鳴った。彼からだった。
「何で取りに来ないんだよ」僕「え?行きましたよ。文化放送の前で一時間くらい待ってましたけど」
彼「いや、違うよ、ロビーで待っててって言ったの」
あれ、そうだっけ。でも文化放送の中には入れそうもない雰囲気だったし…。僕は取り敢えず謝った。
彼「まあいいや。で、どうするのこの赤字」
僕「すみません。会社に着くので」
彼「じゃ、会社まで持って行くよ」
と言う事になった。何か「面倒くさい人だな」、と思い始めていた。というか「失礼な人だな」が正確な表現か。
会社で彼を待っていると女性を連れてやって来た。草思社の編集者だった。今、そこで単行本を書いているのだと言う。
わざわざすみません、と頭を下げ、校正を受け取った。かなり複雑な赤字が入っているのだろうと思い、見てみると全然そんな事ない。拍子抜けしてしまった。これなら昨日ファクスしてくれれば、こちらも一時間も待ちぼうけをしなくて済んだのに。
一応目を通して、問題なさそうなのでホッとする。で、彼がいきなり草思社の女性編集者に言い出した。
「ここの出版社、失礼なんだよ。取材費もくれないんだから」
唖然とした。僕と仕事をして頂いたライターの方はご存知のはずだが、少ないながらも必ず取材費は出しているし、彼と打ち合わせした時、「歌舞伎町を回ってみるから取材費が必要」と言うのでもっともだと思い、「8万円くらいなら出せます」と答えているはずだ。
唖然としたのは他社の編集者のいる前で、そういうデタラメ言っちゃヤバいだろ、と言う事だ。百歩譲って事実なら仕方ないが。しかも「払う」とお互い打ち合わせをしたのにも関わらず。
完全なルール違反、マナー違反。「噂の真相」「週刊朝日」を紹介したり、こちらなりに便宜をはかったつもりである。ついでに、相談にも乗っていた。一番最初に単行本を出した版元と上手くいかない、印税や契約の問題について悩んでいるがどう思う、と聞いてきた記憶があるので、僕なりにアドバイスをした。
で、この言い草。他社の編集に向かって。草思社ミリオン出版てとんでもないなと思うだろう。しかもデタラメだし。さすがにムカッときた。
「え? 何言ってるんですか。最初に払うって言いましたよね」
で、その後彼と何か会話をし帰ってもらった。失礼な人だな。恩義も忘れて。しかも僕ら(中田君)は一度も恩着せがましい事を言っていない。完璧に勘違いしてるわ、あの「ジャーナリスト」。二度と仕事はしないと決めた。だいたい、元警察官といっても自動車警ら隊にいたり、交番の巡査長だったはず。ネタもそのあたりである。ただし、背伸びをせず交番の事や自ら隊時代の事を地道に書けばいいものが上がったとは思う。
彼が「元警視庁捜査官」という肩書きでテレビで出始めた際、僕は非常に冷ややかな目で見ていた。ライター中田薫君もそうだと思う。もう関係ないからいいかと割りきって忘れる事にした。
そうすると、業界、狭いものでやはりこの人勘違いしてると言う人間が出てきた。
某TVディレクターからである。「何なんですか、あの人。コメンテーターで出て貰っただけなのに控え室用意しろとか言ってきて。タレントにでもなったつもりですか」
ああ、ますます勘違いしちゃったのかと思った、「警察ジャーナリスト」。
「久田さん、知ってます?」と聞くので前述の話を教えてあげた。
「やっぱり」とディレクター。さらにADにも何かやらかしたらしいが詳細は忘れた。
この調子で頑張って下さいね。ジャーナリストさん。
(文=編集部•久田将義)
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