宮崎県で家畜伝染病「口蹄疫(こうていえき)」の感染が拡大している問題で、東国原英夫知事は7日、宮崎市を訪れた小沢一郎民主党幹事長と懇談。ウイルスの侵入経路の早急な解明と抜本的な予防対策、畜産農家などの被害を補償するための十分な予算措置を国に働きかけるよう求めた。
東国原知事は「今の(国の防疫対策)指針は畜産農家の密集地での口蹄疫発生を想定していないため、防疫が後手に回っている」と、指針の見直しも強く訴えた。
懇談後に小沢氏は「このままだと隣県、全国に広まる可能性がある」と危機感を示し、「上京次第、政府に積極的な対策を講じるよう申し入れる」と述べた。
この日は、東国原知事のほか、JA宮崎中央会の羽田正治会長や県市長会長の黒木健二日向市長、県町村会長の椎葉晃充椎葉村長らも小沢氏と懇談。口蹄疫問題での迅速な対応を要望した。
=2010/05/08付 西日本新聞朝刊=