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白鵬との対決先送りも…把瑠都ズッコケ2敗

琴欧洲(右)に寄り切りで敗れた把瑠都
琴欧洲(右)に寄り切りで敗れた把瑠都
Photo By スポニチ

 大相撲夏場所10日目は18日、東京・両国国技館で行われ、新大関の把瑠都が琴欧洲に寄り切られて痛恨の2敗目を喫した。稀勢の里を下して無敗を守った白鵬と2差がついて自力優勝の可能性がなくなった。当初は11日目に組まれるはずだった把瑠都と白鵬との直接対決を、場所の盛り上がりを考慮した協会が先送りしたが、その期待を無にする敗戦となった。優勝争いは無敗の白鵬を2敗の把瑠都、白馬、阿覧、霜鳳が追う展開となった。 【取組結果

 自力優勝の可能性が消えた瞬間、把瑠都は“明るい大関”ではなくなった。取組を終え、土俵下に戻るとバツが悪そうに首をひねって舌を出した。白鵬の結びの一番が始まっても、うつむいたままで心ここにあらず。支度部屋に戻ると自身にフラッシュを浴びせ続けるカメラマンに向かって「あなた方、もういいだろ」とポツリ。いつもは陽気なエストニアの怪人は最後までショックを隠せずにいた。

 「ひじが伸びない。手が伸びない。(体勢が)高い」。先場所14勝を挙げた時のような立ち合いの力強さが消えた。既に3敗を喫している琴欧洲に立ち合い負けして、いとも簡単に左四つの相手十分の体勢に。その後、強引に小手投げを繰り出したが決まらず、それに乗じてもろ差しとなった琴欧洲に力なく寄り切られた。

 「25年間で一番疲れているよ」。9日目を終えて8勝1敗と結果は残していたが、大関昇進イベントに追われて場所前の稽古量が減ったことがここに来て響いている。古傷の左ひざに加え、右ひざと腰にも痛みを感じるようになっている状況。前夜はサウナに行って気分転換を図ったが「汗がストレスのにおいだった」。体力が消耗していることは自分自身が一番よく分かっていた。

 最近の慣例であれば11日目に白鵬との直接対決が組まれるはずだったが、この日の朝の取組編成会議で審判部は場所の盛り上がりを考えて先送りすることを決定。友綱審判部長(元関脇・魁輝)は「優勝争いを考えた」と説明したが、その配慮もむなしく10日目で2差となった。把瑠都は横綱との直接対決に向けて「いつか当たるし」と小さくつぶやいた。その視線に初の賜杯はもう映っていないのか。

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