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【口蹄疫=養豚場からの投稿(5)】殺処分が始まりました。上手く言葉が出てきません、悲惨です

【宮崎県川南町の養豚場からのメール報告(5) 5/14】

47NEWS読者の「口蹄疫発症44例目農家の者」さんから5通目のメールが届きました。全文と写真を以下に掲載いたします。(47NEWS編集部)

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20100514_IMG_0182_buta.JPGみなさん、こんばんはこうやってメールを送るようになって5通目です。
口蹄疫発症44例目農家の者です。
ですが、今回でこのメールも最後だと思います、一緒に5/13から5/14まで撮った写真を添付させていただきます。

5/13
朝8:00 ついに殺処分をする獣医師の方々及び、自衛隊の方々、そして他県からの応援で来てくれた方々が農場に着きました。

そして、次々と殺処分に使用する機材や道具が運び込まれ、畜舎内を白い防護服で打合せをしながら人々が歩く様はどこか現実離れをしていました。

ガス殺処分に使用するガスボンベ、獣医師がつぎつぎと準備する薬殺処分用の薬品が入った注射器の山、電殺処分用の機材、、、、、

全ての準備を終え、殺処分が始まりました。

殺処分場所に、誘導し追い込む私と父、それを柵を持った自衛隊の方々が取り囲み、獣医よって殺処分される様、何と表現したらいいのでしょう、

上手く言葉が出てきません、悲惨です。



20100514__buta_IMG_0183.JPG分娩畜舎から、授乳中の子豚をはなし連れてきた母豚を処分したとき、父は涙ながら声を荒げて叫びました、「子豚も一緒に今処分して一緒に埋めてくれ、かわいそうすぎる、引き離さないでいいだろう」と

辛いです、これは本当に辛い、しかし辛いのは私だけではありません。

殺処分の作業をする獣医師の方々もつらいのです、子豚を薬殺処分するために注射を刺すさいに、子豚が泣きわめき次第にグッタリしていく様を見ながら

「痛かったろ、ゴメンね」と、涙ぐみながら優しく両手で抱きかかえてる姿を見ました。


獣医師です、動物が好きで、その命を救うために志した道、辛いはずがありません。

そして、朝8:00に始まった殺処分は夕方6:00になっても終わることもなく翌日5/14に残りを殺処分されることになりました。


5/14
前日からの続きが始まりました。

獣医師の方々によって作られたガス殺用のガス室、そこに、次々と豚が追い込まれ、殺処分されていき、次々と運搬用のトラックへ運び込まれます。

荷台が一杯になれば、トラックは埋却場所に家畜を運搬しそこで、埋却作業をしていました。

殺処分は午前中に終わり、午後からは畜舎の消毒及び、敷地内の防疫作業へと仕事は変わりました。

畜舎の中を消毒し、そして大量にまかれる消石灰、全畜舎、敷地内の至る所は白い風景へと変わりました。


20100514_gaikan_IMG_0202.JPGそして、5/7から8日目の5/14日、午後6:00口蹄疫発症44例目農家の殺処分対象の全殺処分及び、敷地内の防疫作業が終わりました。

この時をもって、父と母が約40年近く営んできた養豚場に終わりが来た日でもあり、我が家から消えることは無いだろうと思われた豚たちの音が消えた日でした。

これをもって、最後のメールとさせて頂きます。

2010年5月14日 口蹄疫発症44例目農家の者

宮崎県児湯郡川南町川南  丸一 隆




20100514_youki_IMG_0207.JPG最後に、殺処分にあたってくれた獣医師の方々、応援で来てくださった他県の方々、そして自衛隊の方々、お疲れ様でしたありがとうございました。

そして心配して電話を下さった方々、農協関係者、経済連の方々、出荷先の会社の方々、ご心配おかけして申し訳ございませんでした。

しかし、5/14現在も口蹄疫発生農家は増え続けています。

2010/05/14 23:18

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コメント

【口蹄疫=養豚場からの投稿(5)】
>>獣医師です、動物が好きで、その命を救うために志した道、辛いはずがありません。>>

辛くないはずがありません の間違いでしょう?

投稿者 匿名 : 2010年05月15日 10:05

赤松のクソッタレを豚と一緒に埋めてやるべきだと思う。
消石灰の量も不足してるし。
消毒に使うなら、黒い地面の部分は有ってはならないんだよ?
高度サラシ粉の濃厚溶液ならまだしも。
岩手県や北海道の酪農家に感染が広がって下され。
少なくとも、民主のせいで廃業に追い込まれた酪農家にはその権利がある。

投稿者 匿名 : 2010年05月15日 14:02

読み進むにつれ涙が止まりませんでした。

どの報道機関のニュースより、該当農家の悲痛感が伝わりました。

農家の人だけでなく、獣医の人も辛い。ハッとしました。

動物の命を助けるはずの人が、その手で命を絶たなければならない。何頭も何頭も…。

この丸一さんの書き込みをたくさんの人たちに読んで欲しいです。
ぶつけ所のない怒りと真っ直ぐに向き合わないとならない農家の人の声を是非聞いて欲しいです。

投稿者 匿名 : 2010年05月15日 14:58

涙が出ました…。

投稿者 匿名 : 2010年05月15日 15:53

​>>​投​稿​者​ ​匿​名​ ​:​ ​2​0​1​0​年​0​5​月​1​5​日​ ​1​4​:​0​2
​​岩​手​県​や​北​海​道​の​酪​農​家​に​感​染​が​広​が​っ​て​下​さ​れ​。

当方、岩手居住ですが
残念ながら同意せざるを得ません
前沢、奥州の畜産地帯で蔓延しなければ
政府は本気で対策をしないでしょう

投稿者 匿名 : 2010年05月15日 16:29

辛い・・辛すぎる

投稿者 匿名 : 2010年05月15日 20:08

川南の方々は感染を抑えようと日々頑張っていらっしゃいます。
まだ感染が確認されていない農家の方までも、全頭殺処分をして感染を防ぐしかないと・・・そこまで追い込まれてます。
他所に広がって欲しくない、同じ思いをして欲しくない、その一心で必死に頑張っているんです。
感染が広がって下さいなんて言わないでください!

投稿者 匿名 : 2010年05月15日 23:03

mixiの日記にリンクしておきました。

マジでこんなに酷い状況なのに、三宅☆自演乙☆シラ雪姫の転倒の話題の方を大きく扱うマスゴミに絶望した!

脳みそスポンジな鳩ポッポとバカ松こそ殺処分すべし!

投稿者 匿名 : 2010年05月16日 03:56

もう、殺処分はしないでくれ!
動物達を苦しませないでくれ!
一刻も早く止めてくれ!

投稿者 匿名 : 2010年05月17日 00:34

選挙とか馬鹿らしい!人間が生きて行く為の手段を奪いやがって!同じ人間なのに!感染が拡大してから全力を尽くすなんて今更誰でも言える!どこぞの国みたいにデモが必要な日本になるのは遥か前だったのかもね。世間では格差やらなんやら馬鹿馬鹿しい!全て上の奴らが導いた日本だ!この国には上の人間はいらん!

投稿者 匿名 : 2010年05月17日 01:35

宮崎の酪農家の皆様、関係する皆様に心よりお見舞い申し上げます。また地獄のような状況から貴重なメールをお送り下さった丸一隆さんにお見舞い申し上げます。更にマスコミでほとんどこの口蹄疫の実態を知らせないなかで、勇気をもって貴重な情報を発信している47NEWSに感謝申し上げます。この口蹄疫禍の拡大を許した責任は、全て現政権の人間と既存大マスコミの自称「ジャーナリズム」という輩に帰すると私は思います。

投稿者 匿名 : 2010年05月17日 12:40

丸一隆さん、貴重な情報ありがとうございました。二度とこのような感染がないように祈るのみですが、今日(5/17)現在、未確認情報ですが新富町にも感染が拡大していますね。確実に感染は南下しているように感じます。現地の関係者はみんな一生懸命に対応なさってくれていると思います。関係者に敬意を表します。口蹄疫は本来は非常に感染力の強い病気です。2000年に同じく宮崎県で発生したときは弱毒型だったので広がりは認められませんでした。しかし口蹄疫とは本来は今回のような病気なのです。ですからいかに早く処分するかが防圧の基本になります。一時の感情で「もう殺さないでくれ・・・」などと無責任なことを言わないでください。ほっておいたら日本中のすべての偶蹄類に感染してしまうでしょう。そんなことになったら畜産農家だけの問題ではなくなってしまいます。発生農家の全頭殺処分はそのために必要な措置なのです。皆さんご理解ください。しかし発生農家だって、自ら発生させようとしたわけではもちろんありません。ですから経営再建のための措置やそれまでの所得保障などは国がやるべきではないかと思います。口蹄疫の防圧のためみんなで出来ることはいっしょに実施しましょう。そして宮崎県の畜産農家の皆さん、今は大変ですがきっといつか畜産にとっていい時がやってきます。それまでがんばってください。私も応援します。

投稿者 匿名 : 2010年05月17日 22:11

丸一隆さん、貴重な情報ありがとうございました。二度とこのような感染がないように祈るのみですが、今日(5/17)現在、未確認情報ですが新富町にも感染が拡大していますね。確実に感染は南下しているように感じます。現地の関係者はみんな一生懸命に対応なさってくれていると思います。関係者に敬意を表します。口蹄疫は本来は非常に感染力の強い病気です。2000年に同じく宮崎県で発生したときは弱毒型だったので広がりは認められませんでした。しかし口蹄疫とは本来は今回のような病気なのです。ですからいかに早く処分するかが防圧の基本になります。一時の感情で「もう殺さないでくれ・・・」などと無責任なことを言わないでください。ほっておいたら日本中のすべての偶蹄類に感染してしまうでしょう。そんなことになったら畜産農家だけの問題ではなくなってしまいます。発生農家の全頭殺処分はそのために必要な措置なのです。皆さんご理解ください。しかし発生農家だって、自ら発生させようとしたわけではもちろんありません。ですから経営再建のための措置やそれまでの所得保障などは国がやるべきではないかと思います。口蹄疫の防圧のためみんなで出来ることはいっしょに実施しましょう。そして宮崎県の畜産農家の皆さん、今は大変ですがきっといつか畜産にとっていい時がやってきます。それまでがんばってください。私も応援します。

投稿者 匿名 : 2010年05月17日 22:12

以前、ト殺場のある畜産会社に勤めていました。まじめな疑問です。出荷するのと、殺処分するの違いが分りません。目の前で殺すのも、出荷先で殺すのも、どちらも命を奪う行為であることに違いはないと思うのです。ト殺を担当する人の中には心の中で1頭1頭「ごめんね」とつぶやいている人もいます。

投稿者 匿名 : 2010年05月17日 23:42

どちらも殺処分ですが、ト殺場は人が食す点で『無用な殺生』ではないとかと。もちろん、今回の殺処分も無用な殺生ではないのですが、ト殺場へ行くまでの生を断たれたという点ではやるせない気持ちになります。

投稿者 匿名 : 2010年05月18日 15:20

いいかげんにして.....もうくるしんだのに...

投稿者 匿名 : 2010年05月18日 16:43

>以​前​、​ト​殺​場​の​あ​る​畜​産​会​社​に​勤​め​て​い​ま​し​た​。
お答え頂き、ありがとうございました。前回、鹿児島で豚の口蹄疫が流行してしまった時に会社のゲート前で消毒をするため関係車両を待っていると、一般車両の方が近づいて来られて「あら、景品か何かを配ってるのかと思った」と言われました。結構報道もされていたのに、畜産に携わっていない人の関心はそんな程度かとガッカリしたことを覚えています。でも、今回は一般の方々の励ましや協力したいという話をよく耳にします。世の中まだまだ捨てたものじゃないなと感動しています。頑張っている人に言うのは憚るのですが頑張って下さい。『​今​は​大​変​で​す​が​き​っ​と​い​つ​か​畜​産​に​と​っ​て​い​い​時​が​や​っ​て​き​ま​す​』そうです!その時は絶対に来ます!

投稿者 匿名 : 2010年05月18日 18:47

農家の方は本当につらかったと思います。
が、食用にしろ殺処分にしろ、どのみち殺される豚にいまさら同情を引くようなことを書かれても…という気にもなりますね。
畜産農家の方々、大変でしょうが、乗り切れるよう頑張ってください。

投稿者 匿名 : 2010年05月18日 19:11

記事を読んでいて涙がでてきました。
大変な中、本当にありがとうございます。


殺処分数が何万頭というレベルに達した今でも、一頭、一頭殺処分を行わなければならない獣医の辛さ…。
胸が張り裂けそうです。

詳しく状況を伝えて頂き、本当にありがとうございました。

今は、とにかく、しっかり食事をとられてください。

どんな時でも、食べないと気力もわきませんから!

投稿者 匿名 : 2010年05月18日 20:43

こんなに大切かつ深刻な問題放っておいてGWに長期の外遊して、「私には責任がない。」とか言ってる大臣許すべきでないと思います。

投稿者 匿名 : 2010年05月19日 00:30


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