デモ隊と軍の衝突や銃声が鳴り止まないタイの首都・バンコク。新宿で言うところの歌舞伎町にあたるシーロム通りやルンピニー公園付近がいちばん危険な地域とされており、マクドナルドはおろか、ケンタッキーフライドチキン、ハーゲンダッツ、あらゆる店が営業を取りやめている。
マクドナルド・シーロム通り店では完全に営業を停止しており、店に入れないのは当然として、店員すら店内にいない状態となっている。この周辺で営業している店はたった2つの業種で、銀行(AM含む)とセブンイレブンやファミリーマート等のコンビニエンスストアのみである。
あとは個人営業の屋台をポツリポツリとみかけるだけで、ホテルやレストラン、服屋、宝石屋、何から何まで閉店状態となっている。
何よりも驚きなのは、マクドナルドの目の前がいちばん危険な地域となっていることだ。道路には割れたガラスが散乱し、何かが燃えた跡や、オイル缶、タイヤなどが転がっている。マクドナルドの入り口にはドナルドが立っており、中に入れないことを告げている。
いつ銃弾に倒れてもおかしくない状況のようで、記者以外でこのあたりを歩いている人たちはいなかった。確かに、このあたりの状況を詳しく報じている日本の放送局はなかった(一時的に報じていたところもあったが)。それほど、場所によっては危険な状態になっているといえる。
取材中も遠くで銃声が聞こえ、どこかで銃が撃たれているのがわかった。いつものタイをイメージしてバンコクに行こうとしているなら、今からでも遅くはないので旅程を変更したほうがいいだろう。
Photo by Rocket News24 Staff / 本誌記者撮影
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