携帯電話のSIMロックについてどう思いますか?
|
つかず離れず…ソーシャルウェブと Skype の微妙な関係国内internet.com発の記事
Skype は eBay の傘下から離れることになった。Skype 創設者との間で、ライセンスをめぐる問題もありそうだ。今後どのような事業運営形態となるかは、いまだ不透明である。今回は、Skype のソーシャルウェブ への取り組みについてみてみよう。
mixi アプリスタート早々、「Skype アプリ」が登場した(図1)。 現在のアプリ登録者は2万人を超える。提供元はエキサイト株式会社だ。早速、筆者も登録してみた。マイページの右側ペインに専用のガジェットが用意される(図2)。
もちろん、表示しないようにも設定できる。マイミクが同様に Skype アプリを登録していれば、相手のログイン状態がアイコンでひと目でわかる仕組みだ。ただ、それ以外の機能については、すでにインストールされている Skype のクライアントプログラムにリンクされているに留まる。 Skype ユーザーは4億5,000万人を超え、全世界の国際通話の8%で使われている。このため世界最大の通信会社とも言われている。一方、Skype の収益モデルは、固定電話や国際電話への通話接続サービス「Skype out」とボイスメールなどの有料オプションサービスだ。 無料チャットを利用している会員を拡大すれば、有料利用者獲得の間口を広げることができる。一方、仲間や知り合いたい人たちと連絡を取るツールとして、チャット、通話、ボイスメールを取り揃える Skype のサービスはソーシャルウェブとの親和性も高い。 このためここ数年、Skype を活用することを主眼に置いた独立系の SNS サービスが多数立ち上がっている。しかしながら、利用者が急増しているサービスは見当たらない。やはり母集団として、相当の人数がいないと普及しないのが実態だろう。では、メガ SNS との連携はどうだろう? 「Facebook」、「hi5」は Skype アプリを登録できるが、ほとんど「mixi」と同じ連携だ。ログインの状態が分かるだけで、クリックすると Skype のクライアント画面に遷移する。Facebook はすでに Web ベースのチャットを標準で搭載しているため、Skype の音声通話機能以外は必要性自体薄いと思われる。 「bebo」も同様に専用アプリを提供するが、専ら広告媒体として利用されているようだ。関係するアイコンをクリックすると Skype のサイトにリンクされている。「ning」、「friendster」、「immem」では連携自体がない。 最も積極的に連携しているのは、「MySpace」だ。Skype のプロフィールメニューには、しっかりと「MySpace のプロフィールにリンクする」が用意されている。設定するとプロフィール画面に「MySpace プロフィールとの接続」情報が表示される(図3)。 Skype のムードメッセージには、MySpace のプロフィールページへのハイパーリンクが設定される。一方、MySpace 側では、「MySpace WebIM」という Web ベースのインスタントメッセンジャーサービスを提供している。 こちらはクライアント PC にインストールするアプリではなく、登録すればブラウザで利用できる。図4は機能を設定したときの画面だ。画面下に専用のナビゲーションバーが登場する。 さらに Windows PC 向けクライアントソフトで「MySpaceIM with Skype」というサービスを提供している。 図5はそのクライアントアプリケーションの画面だ。Skype のコンタクトが自動的に取り込まれて、MySpace に登録していない人たちにサインアップを勧誘するパターンを予想したが、いたって上品。 すでに MySpace のフレンド登録している人だけの、コンタクトリストしか自動設定されない。メニューにもコンタクトリストの取り込み機能すらない。メンバーを追加しようとしたときに始めて Skype アカウントの検索窓が表示される。 また、登録したメンバーが Skype でオンラインになっていても、MySpaceIM with Skype のコンタクト先の状態には反映されない。あくまで MySpace にログインしているか否かで表示されるようだ。 連携をうたう割には淡白で物足りない。折角連携するのであれば、コンタクトリストの共有はもとより、マイページのメールボックスにはボイスや動画メッセージが残せるようになったり、掲示板への投稿に肉声も付加できたり、直接会話で議論できたりしてもらいたい。 インスタントメッセンジャー、チャットだけであれば、もはや Facebook のように Web ベースで十分かもしれない。実際、Skype と関連の深い MySpace も上の通り提供を開始している。 さらに Google Wave ではメールや各種ドキュメントとの連動・融合も実現される。しかし、音声や動画のリアルタイム通話では、サーバーの負荷を考えると P2P サービスが現実的だ。冒頭に記した Skype の事業運営方向が定まれば、音声通話とソーシャルウェブの融合も大きく進展するだろう。 【当コラム執筆は、Looops Communications 副社長 福田浩至 (twitter アカウントはこちら) が担当しています。ご意見、コンタクトなどお気軽に twitter アカウントにどうぞ】 関連記事
ホワイトペーパー
最新トップニュース
|
「海外メーカ各社の国内動向」(4月8日)
あっちゃん(オリエンタルラジオ)に学ぶ Twitter 運営ポリシーの作り方(5月18日 16:30)
『iPhone 4G』は主記憶倍増でマルチタスク対応か(5月18日 13:00)
ソフト開発の常識が変わる!「何百人が一斉にテスト、バグがなければタダ」という凄いサービス(2009年6月9日 15:10)
「何百人が一斉にテスト、バグがなければタダ」 驚きのテスティング・サービス uTest【体験編】(2009年6月23日 10:00)
つかず離れず…ソーシャルウェブと Skype の微妙な関係(2009年10月13日 12:40)
|