口てい疫 ワクチン接種提案も
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口てい疫 ワクチン接種提案も

5月18日 19時15分

宮崎県内で相次いでいる家畜の伝染病の口てい疫について、農林水産省の委員会が開かれ、出席した専門家からは「ワクチンの使用を考える時期にきている」とワクチン接種を提案する意見が出されました。農林水産省では、今回の結果を受けて宮崎県と相談しながら、どのような対応ができるのか検討したいとしています。

宮崎県内では、家畜の伝染病、口てい疫の感染が広がっていることから、農林水産省は18日、牛や豚の病気の専門家でつくる委員会を開きました。先月20日以降、宮崎県内の5つの市と町の農場などで口てい疫に感染した疑いがある家畜が相次いで見つかっていることについて、委員からは「感染が徐々に南に広がっていて家畜の処分が追いついていないことは問題だ」といった指摘が出されました。さらに感染した家畜からウイルスが高い濃度で排出されることを防ぐために「ワクチンの使用を考える時期にきている」とこれまで実施したことのないワクチン接種に踏み切るよう提案する意見がだされました。しかし、ほかの委員からは「ワクチンを使用すると感染した家畜とワクチンを接種した家畜を区別できなくなり、その後の対策がとりにくくなる面もある」として、仮に接種した場合は、その家畜を計画的に速やかに処分するべきだといった意見がだされました。また、一部の委員からは「今後は限られた地域で感染の疑いのない家畜も含めて、すべて処分を行うことも検討すべきだ」といった意見も出されたということです。農林水産省では今回の結果を受けて宮崎県と相談しながら、どのような対応ができるのか検討したいとしています。