口てい疫 1例目の対応検証へ
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口てい疫 1例目の対応検証へ

5月18日 18時14分

宮崎県内で相次いでいる家畜の伝染病「口てい疫」について、農林水産省は、牛が病気になっているという1例目の連絡が獣医師から宮崎県に入ったあと、検体が国に届くまでに10日が経過していたことから、こうした対応がさらに迅速に行えなかったかどうか、今後、検証していくことにしています。

農林水産省や宮崎県によりますと、宮崎県都農町で口てい疫の1例目として確認されたケースについて、獣医師から県の家畜保健衛生所に連絡が入ったのは先月9日でした。当時、宮崎県の家畜防疫員は、症状がある牛は1頭だけで感染力の強い口てい疫とは考えにくいとして、経過観察にとどめて、その後もほかの病気の検査を行ったため、検体を国に送ったのは先月19日になってからでした。最初の獣医師の連絡から10日が経過しており、一部の関係者の間で対応が遅かったのではないかという指摘も出ています。このため、農林水産省では専門家と協力して感染経路を究明するなかで、1例目の対応をさらに迅速に行えなかったかどうか、今後、検証していくことにしています。また、1例目の連絡が入る前の3月31日に下痢や発熱といった症状を示した都農町の農家の水牛から検体が取られました。このとき、獣医師は通常の下痢と判断したため、当初、口てい疫の検査は行われず、感染の疑いがわかったのは先月23日になってからでした。これについて農林水産省では、口てい疫に特有の症状はみられず、下痢や発熱も2日後には改善したため、この時点で、口てい疫を疑うのは難しかったとしています。