宮崎県内で相次いでいる家畜の伝染病「口てい疫」について、宮崎県は、新たに新富町などのあわせて15か所の農場で感染の疑いがある牛や豚が見つかったと発表しました。処分の対象は、これまでより2万8000頭増えて11万4000頭に上りました。
宮崎県は18日未明、川南町の13か所、高鍋町と新富町のそれぞれ1か所のあわせて15か所の農場で、新たに口てい疫に感染している疑いがある牛や豚が30頭見つかったと発表しました。このうち新富町で感染の疑いがある家畜が見つかったのは、今回が初めてです。感染の拡大を防ぐため、これらの農場などで飼育されている2万8400頭余りが新たに処分の対象になり、処分対象の家畜は11万4100頭余りに上りました。宮崎県は早ければ18日にも、感染の疑いが出た新富町の農場を中心とする半径10キロを家畜の移動制限区域、半径20キロを搬出制限区域にすることにしています。これによって制限区域はこれまでより南東におよそ8キロ広がり、宮崎市の一部も半径10キロの移動制限区域に入ることになります。口てい疫の感染がさらに広がっていることを受けて宮崎県は、17日設置された政府の対策本部や宮崎県に入った政府の現地対策チームとともに、これ以上の感染拡大の阻止や農業者の経営支援などに取り組むことにしています。