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【大リーグ】

ダル 54億円メジャー 代理人テレム氏と極秘接触

2010年5月18日 紙面から

広島戦に先発した日本ハムのダルビッシュ=マツダ

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 ダルが、松井の代理人とともに総額6000万ドル(約54億円)のポスティング移籍へ−。日本ハムのエース・ダルビッシュ有投手(23)が今オフ、ポスティング移籍でメジャー移籍を目指すことが17日、明らかになった。すでにダルビッシュはエンゼルス松井秀喜外野手(35)の代理人を務めるアーン・テレム氏と国内で極秘接触。今オフのメジャー移籍へ向け着々と準備を進めていく。

 ダルビッシュがポスティング移籍へ向け水面下で動き始めた。その象徴的な動きが、らつ腕代理人との接触だ。ダルビッシュをメジャーに導く人物は松井秀喜、五十嵐の日本人選手はもちろん、ジアンビ(ロッキーズ)、アットリー(フィリーズ)ら大物を顧客に持つアーン・テレム氏。複数関係者によると、テレム氏は昨年12月に極秘来日し、ダルビッシュと実父ファルサ氏(49)を交え会談。今オフのポスティング移籍に関して細部を煮詰めたもようだ。

 「ダルビッシュとテレムが蜜月関係にある。今オフにはダルビッシュの周辺が騒がしくなる」(メジャー関係者)。シーズン中でも、らつ腕代理人にぬかりはない。日本人選手の強化部門で契約を結んだ元阪神のトーマス・オマリー氏をすでに日本に派遣。ダルビッシュ側との関係をさらに強固なものとする狙いだ。

 そんな動きを察知してかメジャーの複数球団は早くもダル獲得に向け臨戦態勢。大本命のヤンキースを筆頭にレッドソックス、レンジャーズ、マリナーズ、ジャイアンツ、ドジャース、メッツ、エンゼルス…。世界的不況風が吹き荒れている状況だけに西武からポスティング移籍した06年松坂の総額100億円には及ばない。だが、ヤ軍関係者は「おそらく6000万ドル(約54億円)前後になるだろう」と予測。今オフにダル争奪戦のゴングが鳴るのは必至だ。

 機は熟した。「興味はない」。メジャー移籍に関してそう繰り返してきたダルビッシュも、昨春のWBC出場を経て心境に変化。現地の充実した施設や天然芝の球場を肌で感じ、世界最高峰の舞台で投げたい気持ちが生まれたのは想像に難くない。球団側も基本的に容認する構え。昨オフの契約更改でも複数年契約に関して話し合いは持ったが、結果的にポスティング移籍が可能な1年契約で今季の開幕を迎えた経緯もある。

 いずれにせよ、テレム氏と強力タッグを組みメジャー挑戦の扉を開ける可能性は大。ダルビッシュの動向から目が離せなくなってきた。

 

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