理想的な医療を目指すステップ

理想的な医療を目指すステップ

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理想的な医療とは



理想的な医療を実現するためには

・正しい診断
・できるだけ正確な予後（病状の推移）を予測する
・最善の治療法を選択する
・有害性を十分に評価する
・最善の質の医療を提供すること

があげられます。

医療の進歩は目覚しいものがあり、私たちは多くの恩恵を受けています。

医学は科学であるように思います、が有名な「オスラー」は臨床医学において医学とは
『あいまいさの科学』
であると言っています。この曖昧さをより確実な方向に持っていくのが技術でありアートなのです。

私たちの体は、相互に関係しあって成り立っています。相互の関係が増えれば増えるほど結果は複雑、曖昧になり、標準的な医療だけでは太刀打ちできない部分が出てきてしまいます。

そのような複雑で曖昧な状態を見極め、より高いレベルの医療を目指すことがアートと言われる所以で、医学はそのようにして進歩してきました。



エビデンスとナラティブ



根拠に基づく医療だけでは不十分だということを、医療従事者は認識しておかなければなりません。

そこに加え、患者さんの物語を聞いて環境や背景を知る『ナラティブ』という根拠も加えなければよい医療は提供できません。

病気が治っているのに、苦しいこともよくあります。

患者の立場として知っておきたい事は、自分の症状ばかりでなく、暮らしの様子や人間関係、仕事の種類や悩み、お金の事や持病など、なるべく詳しく医師に語る事は、よりよい治療の材料になりえるという事なのです。



これからの高齢医療



高齢になると、いろいろな病気が出てきます。

胸が痛いという症状があっても全身をよく見てもらい他の病気のチェックも必要になってきます。

また、生活の様子を伝えることも大切で、階段に手すりが無いとか、トイレに行きにくいなど、困っている事を話すと解決のヒントが手に入るかも知れません。

これからの医療は単に、長生きを目的にするのではなく、頭も体もしっかりしていて自分で自立した生活が送れるように、サポートしなければなりません。

その実現には、医師に加え、栄養士や理学療法など専門家、さらに家族や隣人など総合的な分野で診断と治療を行ってゆくことが、これからのよりよい医療と考えられます。
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05 理想的な医療を目指すステップ関連エントリー

01 患者の物語を重視するとは？
ナラティヴ,ＮＢＭ とは最近注目を集めている治療の考え方です。総合的に患者を捉え病気の治療を行ってゆく方法です。
02 なぜ患者の物語を聞こうとするのか？
医師、先生は患者の話をちゃんと聞いてくれるでしょうか？人間は機械ではありませんから、この病気の時は、この治療で、この薬。という同じ治療では病気は完治しません。ではどのようにすれば、より良い医療が提供されるのでしょうか？
03 エビデンス - 根拠に基づく医療とは
エビデンスとはなんでしょうか？近代医療において、疫学的知見に基づき数値化やデータ化された薬や治療は、確率的に効果のある医療であると言えます。しかしその運用は患者の物語を加えることによってさらに質の高い医療に成り得るのです。
04 エビデンス時間医学の関係
いよいよ今回は、体内時計と医療の関係についてその根拠となる生態リズムを知ります。時間医学、体内時計を考慮した医療とそうでない医療とはその効果に差が生まれることをご存知でしたか？
05 理想的な医療を目指すステップ
理想的な医療とはどのように行われるべきものなのでしょうか？課題や必要な要素とは？

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