患者の物語を聞く治療

患者の物語を聞く治療

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今回は

--「患者の物語を聞く治療」--

です。



病気やケガの治療には『インフォームド・コンセント』と呼ばれる

十分な説明に基づく同意が行われている、とされています。


しかし、患者の立場で病院に行くと専門的でわからなことが多く

十分な説明を受けても、理解できないまま『先生におまかせ』しているのが

本当のところではないでしょうか。


多くの患者を診る医療側にとって標準的な指針に基づき治療するのは

効率的で治療成果も上がります。


しかしながら、患者側にとっては自分が治らない事にはなんの意味もありません。


患者の物語を聞く治療とは、十分な根拠に基づく治療に加え

患者のおかれている生活環境や社会環境、持病や人間関係など

複雑で曖昧な要素も考慮した医療といえます。



今回の講師は、時間遺伝子、時間医学の権威『大塚邦明先生』です。


病気の治療にも、患者を診療室で診るだけではより良い治療につながりません。


病気の治療に本当に必要な事とは?


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01 患者の物語を重視するとは?

02 なぜ患者の物語を聞こうとするのか?

03 エビデンス - 根拠に基づく医療とは

04 根拠に基づく医療と時間医学の関係

05 理想的な医療を目指すステップ

音声ページ

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放送日 2010年 4月 5日-2010年 4月 9日

[ 講師 ]

大塚 邦明(おおつか くにあき)先生

東京女子医科大学東医療センター院長


大塚 邦明 先生のバックナンバー

・体内時計の神秘と健康

・ウエル・エイジングのための老年医療

・時間医学の視点から、生老死を考える

患者の物語を聞く治療〜エビデンスとナラティヴ関連エントリー

01 患者の物語を重視するとは?
ナラティヴ,NBM とは最近注目を集めている治療の考え方です。総合的に患者を捉え病気の治療を行ってゆく方法です。
02 なぜ患者の物語を聞こうとするのか?
医師、先生は患者の話をちゃんと聞いてくれるでしょうか?人間は機械ではありませんから、この病気の時は、この治療で、この薬。という同じ治療では病気は完治しません。ではどのようにすれば、より良い医療が提供されるのでしょうか?
03 エビデンス - 根拠に基づく医療とは
エビデンスとはなんでしょうか?近代医療において、疫学的知見に基づき数値化やデータ化された薬や治療は、確率的に効果のある医療であると言えます。しかしその運用は患者の物語を加えることによってさらに質の高い医療に成り得るのです。
04 エビデンス時間医学の関係
いよいよ今回は、体内時計と医療の関係についてその根拠となる生態リズムを知ります。時間医学、体内時計を考慮した医療とそうでない医療とはその効果に差が生まれることをご存知でしたか?
05 理想的な医療を目指すステップ
理想的な医療とはどのように行われるべきものなのでしょうか?課題や必要な要素とは?

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