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裁判員裁判演じて矯正 茨木・浪速少年院導入へ「話し合いで結論」意識付け狙う大阪府茨木市の初等中等少年院「浪速少年院」が、矯正教育プログラムに裁判員裁判の模擬裁判を取り入れることを決めた。少年たちが裁判員や被害者、加害者などの役を演じることで自らの反省を深めるとともに、「話し合いで結論を導き出す」という社会の基本ルールを身につけさせるのが狙いで、10月のスタートを目指す。法務省によると、矯正教育に裁判員制度を導入するのは初めて。 同少年院には窃盗や強盗などの事件を起こした15〜20歳の約130人が入院。共同生活を送り、職業訓練などに取り組んでいる。 矯正教育プログラムは、集団行動に慣れさせる「新入時教育」、問題性に応じた指導を受ける「中間期教育」、「出院準備教育」の3段階に分かれるが、模擬裁判は最終段階の教育として出院を2か月半後に控えた少年を対象に実施する。 裁判員制度には刑事裁判に市民が参加することで順法意識を高める狙いもある。出院準備教育としては、これまで「接客ロールプレイング」などの社会適応訓練が行われてきたが、再犯防止の意味も込めて模擬裁判の導入を決めた。 模擬裁判の題材となる事件内容は、少年たちが自分たちで考案する予定。裁判官役の法服はクリーニング師の資格取得を目指すクリーニング科の少年が手作りする案も出ているという。 裁判員法では、禁固刑以上の刑に処せられた人は裁判員になれないが、少年院の出院者は将来、裁判員に選ばれる可能性がある。 矯正教育に詳しい大阪弁護士会の大川哲次弁護士は「模擬裁判の導入は、非行少年に法律や秩序の順守を意識づけ、社会人としての責任感を持たせるきっかけになる。意義のある試みで、ほかの矯正施設にも広がることを期待したい」と評価している。 (2010年5月14日 読売新聞)
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