韓国・釜山と門司港(北九州市)を結ぶ国際フェリー「セコ・マル」(定員640人、1万1550トン)の第1便が18日朝、旅客125人を乗せて門司港に到着した。この路線の復活は1年9カ月ぶりで、下船した韓国人旅行客は九州各地の観光地へ向かった。
フェリーは、韓国の自動車部品メーカーなどが設立した「グランドフェリー」(釜山)が週往復6便運航。6月まで往復乗船券(2等室)を9800円で販売し集客を図る。初年度で1便平均292人の利用を目指す。
船を下りた旅行客は次々とバスに乗り込み、太宰府天満宮(福岡県太宰府市)や由布院温泉(大分県由布市)などの観光地へ向かった。佐賀県伊万里市へホームステイに行く小学生約40人を引率する添乗員の鄭善美さん(27)は「日本旅行と言えば九州。船はきれいだし、朝一番から旅行できてうれしいです」と話していた。
=2010/05/18付 西日本新聞夕刊=