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宮崎県、3月の口蹄疫感染を見逃す 殺処分対象11万頭超に
このニュースのトピックス:口蹄疫
宮崎県で家畜の伝染病口蹄(こうてい)疫が拡大している問題で、4月23日に感染疑いが分かった水牛について、県家畜保健衛生所が最初の発生例の約3週間前の3月末に、農場に立ち入り検査をしながら感染を見逃していたことが18日、分かった。結果的に感染牛が23日間も放置されたことになる。
農林水産省や県によると、3月31日、同県都農(つの)町の農場から、県家畜保健衛生所に「水牛に下痢や発熱などの症状がある」との連絡があった。同日、衛生所が立ち入り調査をしたが、口蹄疫の症状である激しいよだれなどがなく、ほかの病気を疑い、便などの検体を採種した。口蹄疫の発生を受け、4月22日に農水省に連絡、検体を遺伝子検査をしたところ、翌日に陽性と確認されたという。衛生所は最初の疑い例についても、11日前の4月9日に症状を確認しながら感染を見抜けなかった。
また、農水省は18日、新富町の農家など県内計15カ所で新たに感染の疑いがある牛と豚が確認されたと発表。新富町での感染疑い例は初めて。これまでに発生は1市3町となり、殺処分対象の牛や豚などは計約11万4千頭となった。