Windowsの基本操作においてマウスは必須とされています。
しかし、Windowsの基本操作は、マウスだけではなくキーボードでも行うことができるようになっています。
そこで、Windowsの基本操作において、マウス操作の次に重要なキーボード操作について見ていきましょう。
キーボード操作において、機能が割り当てられたキーボード上のキーのことをショートカットキー(Shortcut
key)と呼んでいます。
Windowsの場合は、このショートカットキーがキーボード操作の中心になります。
ところが、このショートカットキーには、機能が割り当てられているものの、自由にマウスポインタを動かすことはできません。
現在のノート型パソコンにおいては、マウスの代わりに人差し指で操作するパッドやポイントと呼ばれるポインティングデバイスが標準で装備されているのでとくに不自由はありませんが、デスクトップ型パソコンの場合は、ほとんどが外付けマウス(外部接続のマウス)に依存しています。
そこで、キーボード操作を説明するにあたって、まずキーボード操作でマウスを操作する方法から見てみましょう。
突然ですが、「キーボードだけで、マウスポインタを動かしてみてください」と言われたとき、あなたならどうしますか?
マウスポインタをキーボード操作だけで動かす。実は、このWindowsの基本操作となるマウス操作をキーボードだけで行う方法は、あまり知られていません。
マウスをキーボード操作で動かすには、事前設定が必要になります。
手順はWindows
XPの場合、「コントロールパネル」から「ユーザー補助のオプション」を選択し「ユーザー補助のオプション」画面が表示されたら「マウス」タブをクリックします。
続いて「マウス」タブ画面の「マウス
キー機能」のところにある「マウス キー機能を使う」をチェックし【OK】をクリックすれば、キーボードのテンキー部分でマウスの操作が行えるようになります(「マウス
キー機能」の【設定】をクリックすると「マウス
キー機能の設定」画面が表示され、細かな機能設定を行うことができます)。

このようにWindowsにはユーザー補助のオプションが用意されているため、テンキーのあるフルキーボードでは、この機能を利用することでマウス操作をキーボードで行うことができます。
この機能はあまり知られてはいませんので、覚えておくとマウスが壊れたときなどの不測の事態で役に立ちます。

ここからは、Windowsのショートカットキーについて見てみましょう。
ショートカットキーには、キーボードの各キーに機能が割り当てられています。
たとえば、Windows
XP上で使用頻度の高いショートカットキーには、次のように通常操作で使用するものとダイアログボックスで使用するものがあります。
通常操作で使用するショートカットキー
【スタート】メニューの操作
・Ctrl+Esc…【スタート】メニューを表示する
・↑…メニューの項目を上に移動する
・↓…メニューの項目を下に移動する
・→…右側のメニューを開くまたはサブメニューを開く
・←…左側のメニューを開くまたはサブメニューを開く
【Ctrl】キーとの併用
・Ctrl+C…コピーする
・Ctrl+X…切り取る(カット)
・Ctrl+V…貼り付ける(ペースト)
・Ctrl+Z…元に戻す(アンドゥ)
・Ctrl+A…すべてを選択する
・Ctrl+→…カーソルを次の単語の先頭に移動する
・Ctrl+←…カーソルを前の単語の先頭に移動する
・Ctrl+↓…カーソルを次の段落の先頭に移動する
・Ctrl+↑…カーソルを前の段落の先頭に移動する
・Ctrl+項目をドラッグ…選択した項目をコピーする
・Ctrl+F4…複数の文書を同時に開くことができるプログラムで作業中の文書を閉じる
【Shift】キーとの併用
・Shift+Delete…選択した項目をごみ箱に移動せずに完全に削除する
・Shift+F10…選択した項目のショートカットメニューを表示する
・Shift+矢印(↑↓←→)…ウィンドウまたはデスクトップの複数の項目を選択する、また
は文書内のテキストを選択する
・Shift+CD/DVD-ROMドライブにCD/DVD-ROMを挿入…CD/DVD-ROM が自動再生されないようにす
る
【Ctrl】+【Shift】キーとの併用
・Ctrl+Shift+項目をドラッグ…選択した項目へのショートカットを作成する
・Ctrl+Shift+矢印(↑↓←→)…テキストブロックを強調表示する
【Alt】キーとの併用
・Alt+Enter…選択した項目のプロパティを表示する
・Alt+F4…使用中の項目を閉じる、または作業中のプログラムを終了する
・Alt+Tab…開いている項目を切り替える
・Alt+Esc…項目を開いた順に切り替える
・Alt+Space…作業中のウィンドウのシステムメニューを開く
・Alt+メニュー内の下線付きの文字キー…対応するメニューを表示する
【ファンクション】キーの使用
・F2…選択した項目の名前を変更する
・F3…ファイルまたはフォルダを検索する
・F4…マイ コンピュータまたはエクスプローラでアドレスバーの一覧を表示する
・F5…作業中のウィンドウを更新する
・F6…ウィンドウ内またはデスクトップ上の画面要素を切り替える
・F10…作業中のプログラムのメニューバーをアクティブにする
単独で使用
・Esc…現在の操作(タスク)をキャンセルする
・Delete…削除する
・BackSpace…マイ コンピュータまたはエクスプローラで1階層上のフォルダを表示する
・開いているメニューのコマンド名の下線付き文字…対応するコマンドを実行する
ダイアログボックスで使用するショートカットキー
・Tab…次のオプションに移動する
・Shift+Tab…前のオプションに移動する
・Ctrl+Tab…次のタブに移動する
・Ctrl+Shift+Tab…前のタブに移動する
・矢印(↑↓←→)…選択したオプションがオプションボタンのグループの場合、ボタンを
選択する
・Space…選択したオプションがチェックボックスの場合、チェックボックスをオンまたはオ
フにする
・Enter…選択したオプションまたはボタンのコマンドを実行する
・BackSpace…【保存】または 【開く】ダイアログボックスでフォルダを選択している場合
1階層上のフォルダを開く
・Alt+下線付き文字…対応するコマンドの実行または対応するオプションを選択する
・F1…ヘルプを表示する
・F4…選択したリスト内の項目を表示する
これらのWindows XPで使用可能なショートカットキーの詳細は、次のマイクロソフトのホームページでも確認することができます。
◆Windows XPで使用可能なショートカットキー一覧
Windowsの操作は、文字入力以外はマウス操作で行うのが一般的ですが、文字入力以外にこれらのショートカットキーを併用することができます。

このように、ショートカットキーにはいろいろな機能が割り当てられているため、マウス操作とショートカットキー操作を時と場合で使い分けることがでるようになると、Windowsの作業効率をグンと上げることができます。
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