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【ドラニュース】


吉見、主軸の前に走者出しません

2010年5月18日 紙面から

 パ・リーグ随一の強力打線が相手でも、吉見はわが道を行く。「普段と変わりはない。変に考えるとドツボにはまる。これまでと同じように、打者一人一人、一球一球投げるだけです」。18日のロッテ戦での先発が予想される。12球団トップのチーム打率2割9分2厘を残している相手だが、あえて“無関心”を決め込んだ。

 意識しない。それでも、抑えなければならない打者はいる。西岡と荻野貴の1、2番コンビだ。吉見は「どこが相手でもクリーンアップの前にランナーを出さないことが大切になる」と常々語る。西岡は打率3割3分をマークし、荻野貴はリーグトップの23盗塁の俊足を誇る。

 金光大阪高出身の吉見は、大阪桐蔭高出身の西岡とは、高校時代からのライバル。交流戦を前に対戦したい打者を問われると、「あえて名前を挙げるなら西岡です」と答えた。そして荻野貴はトヨタ自動車の後輩。因縁のある2人を抑えれば、長打力のある井口、金泰均、大松の力も半減するはずだ。

 好投を予感させるようなデータもある。昨季はロッテ戦2試合に登板し、いずれも7イニングを1失点に抑えて白星を手にした。08年もすべて救援で4試合に投げて計5イニング2/3を無失点で1勝。2年間トータルでは3勝負けなし、防御率0・92。ほぼ完ぺきに抑えている。

 海岸にある千葉マリンスタジアムは強風が名物だが、「投げにくいとは思わない」と平然。「1年前に投げた感じでは、(高めに)抜けることが多い。そこは気を付けたい」とポイントもわかっている。

 17日はナゴヤドームで最終調整した。「気持ちを込めて投げるだけ」。6連勝中のエースが威風堂々とロッテをねじ伏せる。 (木村尚公)

 

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