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【ドラニュース】


ブラ、ちゃんこパワー

2010年5月18日 紙面から

 中日のトニ・ブランコ内野手(29)、ディオニス・セサル外野手(33)が17日、千葉県習志野市の阿武松(おうのまつ)部屋を訪問し、阿武松親方(元関脇益荒雄)や力士たちと夕食をともにして英気を養った。ブランコにとっては昨年の交流戦時以来の訪問。18日から始まるロッテ(千葉)、西武(西武ドーム)と続くパ・リーグ上位球団との対決を“ちゃんこパワー”で制する決意だ。

 これ以上ない“ちゃんこパワー”の注入だった。18日のロッテ戦に向けて千葉入りしたブランコ、セサル一行が向かった先は千葉・習志野市内にある阿武松部屋。かつて白いウルフと称された阿武松親方らとともに交流戦爆発パワーの源を手に入れたのだ。

 「またここに来ることができてよかった。すばらしい人たちと過ごせて本当にうれしいよ。ここに来るとファイティングスピリットを手にすることができるんだ」

 訪れたのは午後6時すぎ。用意された鶏肉、野菜たっぷり塩ベースのちゃんこ鍋、さらに焼き鳥などをペロリとたいらげると、その後は阿武松親方による質問タイムが始まった。この日は大相撲夏場所9日目、部屋の筆頭力士である前頭15枚目の若荒雄(わかこうゆう)が阿覧に惜敗。親方に「何かひとこと」と言われてこう熱く語った。

 「強い気持ちが必要だと思う。目で威嚇するのも大切だ。ライオンのような気持ちを持つことだ」。リクエスト通りにアドバイスを送ると阿武松親方の「2年目の変化は?」という問いには「余裕が出てきたと思う。厳しい攻めをされるけど、強い気持ちをもってやっています」と返答した。その後は力士たちと談笑タイム。相撲と野球の共通点などを語り合った。

 同部屋への訪問は昨年5月以来2度目。森ヘッドコーチと阿武松親方が旧友とあって、この日も同コーチ、デラロサ育成担当、ルイス通訳らと訪れたが、誰よりも楽しみにしていたのがブランコだった。昨年は「相撲に興味がある」と同コーチに依頼してちゃんこ鍋を体験すると、その後交流戦で大爆発。名古屋場所での再会を約束しながら、オールスター出場のために行けないといううれしい誤算まであった。ブランコにとっては爆発を呼ぶ縁起のいいちゃんこ鍋なのだ。

 「ちゃんこ鍋は大好きだよ。おいしいし、何といってもヘルシーだからね」。こういってモグモグ食べていたブランコ。交流戦前にはMVPの獲得を宣言したが、チームは順調に無傷の4連勝を飾って首位。“ちゃんこパワー”で本塁打を量産し、有言実行といきたいところだ。 (兼田康次)

 

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