韓国政府は、テロや外国人による犯罪を防ぐためとして、今年8月から入国審査を強化し、韓国に入国する17歳以上の外国人を対象に指紋の採取と顔写真の撮影を行うことになりました。
これは韓国の出入国管理法が改正され、新たに導入されることになったものです。対象となるのは、外交官や国際機関の職員などを除き、韓国で入国審査を受ける17歳以上の外国人で、観光などで訪れる年間およそ300万人に上る日本人の大半も含まれます。新しい審査制度は今年8月15日から実施され、全国の空港や港で入国審査の際に両手の人さし指の指紋をスキャナーで採取するほか、顔写真も撮影するということです。韓国ではここ数年、外国人による犯罪が急増しているうえ、今年11月には主要20か国の首脳が参加するG20金融サミットの開催が予定されています。新たな制度について韓国政府は、審査を強化して外国人の犯罪者やテロリストの入国を未然に防ぐのがねらいだとしています。指紋採取や写真撮影による入国審査は、アメリカや日本でも3年前から導入されています。