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政治

普天間政府案 「首相発言」で決着も 閣議了解なし、官房長官が示唆

(05/17 13:59)

 平野博文官房長官は17日の記者会見で、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設に関する政府方針に県内移設が盛り込まれた場合、社民党党首の福島瑞穂消費者行政担当相が閣議了解に応じない考えを示したことに関し「(鳩山由紀夫首相が閣議で方針を報告する)『首相発言』という方法はあるかもしれない」と述べ、全閣僚の了解を必要としない首相発言で「決着」とする可能性に言及した。

 平野氏は「政府の考え方は明確にし、何らかの意思決定はする。(与党に)理解を得る努力はする」と述べたが、閣議決定や了解よりも政府の意思決定としての位置付けが低い首相発言にとどまった場合、方針の実効性に疑問符がつくのは避けられない。

 また、政府方針を決める与党党首級による基本政策閣僚委員会についても「『開くべきではない』という声をたくさんいただいている」と述べ、先送りを示唆。与党の合意を得られる見通しが立たないことを受け、発言を後退させた格好だ。

 一方、首相は同日朝、記者団に対し、「最初から厳しい状況は分かっているが、国民、日米安保、日本の平和と安全のためにやらないといけない決意は変わらない。5月末に向けて最大限頑張る」と述べ、与党の合意を引き続き目指す考えを強調した。

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