口てい疫 種牛の施設でも疑い
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口てい疫 種牛の施設でも疑い

5月16日 5時47分

宮崎県内で家畜の伝染病の口てい疫の感染が相次いでいる問題で、特産の「宮崎牛」の種牛を飼育している施設の牛に感染の疑いがあることがわかり、この施設で飼育されている種牛49頭がすべて処分されることになりました。

宮崎県によりますと、県などがブランドとして認定している「宮崎牛」の種牛を飼育している高鍋町の県家畜改良事業団で、牛5頭に感染の疑いがあることがわかったということです。このため、事業団の農場で飼育されている種牛49頭を含む308頭がすべて処分されるということです。事業団は、牛舎の周囲を網で覆って消毒し、牛と接触する職員は防護服を着るなどの対策をとってきましたが、感染を防ぐことはできませんでした。一方、今月13日に感染防止のため事業団からおよそ20キロ離れた場所に移動させた主力の種牛6頭について、県は「事前の検査で感染の疑いは確認されなかった」として処分の対象とはせず、今後1週間検査を続けて観察することにしています。今回、事業団で飼育している種牛を処分すると、宮崎牛の種牛は移動させた6頭だけになってしまい、宮崎県は「種牛を作るには最低でも7年かかるため、県内の畜産への影響は大きい」としています。