うその決算情報を認める発表
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うその決算情報を認める発表

5月17日 0時4分

去年11月に東証マザーズに上場したばかりの半導体製造装置の製造、販売会社が粉飾決算の疑いで証券取引等監視委員会の強制調査を受けた問題で、この会社が16日夜、売上高で100億円規模の粉飾をしたうその決算情報を提出し、上場の承認を得たことを認める発表をしました。

この問題は、半導体製造装置の製造、販売をしている神奈川県相模原市の「エフオーアイ」が、売り上げを水増しし決算を粉飾したとして、今月12日に証券取引等監視委員会が金融商品取引法違反の疑いで強制調査を行ったものです。これを受けて、エフオーアイは16日夜、うその決算情報を認める発表をしました。それによりますと、東京証券取引所に上場を申請した際に、去年3月期の決算で売上高で100億円規模の粉飾をした有価証券届出書を提出したのはおおむね事実だとしています。そのうえで、二度とこのような事態を引き起こさぬよう、コンプライアンスの強化を図るとともに、証券取引等監視委員会の調査に全面的に協力し、新たな事実を把握した場合はすぐに開示するとしています。エフオーアイは問題の去年3月期の決算で118億円余りの売り上げを計上していますが、関係者によりますと、会社の幹部は監視委員会の調べに対し、実際の売り上げは2〜3億円程度だと話しているということです。これを受けて、東京証券取引所は、マザーズに上場する「エフオーアイ」の株式を、16日夜、「監理銘柄」に指定しました。東証によりますと、「エフオーアイ」が行ったうその決算情報を認めた発表の内容が上場廃止の基準に該当するおそれがあるということで、今後、「監理銘柄」に指定したことを投資家に広く知らせ、上場廃止にあたるか審査することにしています。