北朝鮮の警護艇が韓国との海の境界線を越え南下　韓国海軍が2度の警告射撃

5月16日18時22分配信 フジテレビ

15日夜、北朝鮮の警護艇が、韓国との海の境界線、「NLL(北方限界線)」を侵犯し、韓国海軍が警告射撃を行った。
15日午後10時すぎ、北朝鮮の警備艇1隻が、海の境界線「NLL」を越えて南下し、韓国側に侵入した。
韓国海軍は通信で警告し、この警備艇は引き返したが、1時間もたたないうちに、今度は別の警備艇がNLLを越え、南下した。
韓国側は、警告射撃を2度行い、警備艇はおよそ10分後に北朝鮮側へ戻った。
2009年11月にも、北朝鮮の警備艇が韓国側と銃撃戦を交えるなど、この海域は、北朝鮮の領海侵犯が多発している。
そして2010年3月、韓国の哨戒艦沈没事件が発生したのも、この海域の近くだった。
北朝鮮の狙いについて、コリア・レポート編集長の辺 真一氏は「これはもう、北朝鮮の魚雷による仕業、おそらくそういう発表が20日にあるだろうと。韓国側の出方、探りを入れる、軍事的緊張が高まる、そうなればなるほどですね、朝鮮半島の平和協定の重要性、必要性をアメリカや国際社会に訴えることができると。(金正日総書記の訪中で)中国から北朝鮮は、一定のですね、外交的な、あるいは経済的な支援と協力を取りつけたと、バックアップを得たというふうに判断しているんじゃないかと思うんですね」と話した。