鶴竜に押し倒しで敗れた把瑠都(左後方)=両国国技館(撮影・開出 牧)
「大相撲夏場所8日目」(16日、両国国技館)
“怪物”把瑠都にストップがかかった。「先場所、変化もあったから迷った」。立ち合いは突いて出たが、腰高のまま鋭さを欠いた。距離ができたところで鶴竜に左腕を手繰られ、バランスを崩して押し倒された。
「リーチがかかっていたからね」。先場所に続く中日勝ち越しも意識したようだが、結果はお預け。痛恨の大関1敗に「それが相撲だろう」と、悔しさを隠せなかった。“爆弾”を抱えた左ひざを気にするしぐさも見せ「今日、土俵に上がったらおかしいと感じた。疲れがたまっている」と、不安も口にした。9日目は魁皇との大関戦で、新大関が初めて試練に立たされた。
(2010年5月16日)