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選挙期間中のブログ解禁!でもツイッターはダメ

 今夏の参院選からインターネットを使った選挙活動が解禁される方向だ。公選法改正に向けた12日の与野党代表者協議で、現在禁止されている選挙期間中のホームページ(HP)とブログの更新を解禁することで大筋合意。ただメールやツイッターは、見送られる公算が大きい。ネット解禁で選挙風景が変わる?

 改選を迎える民主党比例代表の藤末健三参院議員(46)は、日頃から動画サイトのユーチューブやニコニコ動画などネットを駆使しており、選挙活動でも動画を重視。公選法では選挙期間中の街頭演説などは午前8時から午後8時までしか認められていないため「午後8時以降、ニコニコ動画での公開討論会などを計画している」と話す。街頭演説などの映像をHP上にアップ、いつでも見られるようにすれば「24時間選挙活動ができる」と意気込む。

 比例代表で自民党から出馬する経済評論家の三橋貴明氏(40)は、ネット掲示板「2ちゃんねる」で注目された“ネット出身候補”。陣営では文字で会話する「チャット」の拡充を検討している。ただ、法改正ではHPやブログの更新は候補者本人と政党に限られる見通しで、チャットは第三者の更新にあたる可能性もあるため「改正法を見て、何ができるか検討したい」としている。

 改選組の民主党参院議員の選対関係者は「総理クラスの党幹部が応援に入る日程はいつも2、3日前に決まる。これまではスタッフが手分けして支援者に電話するなど大変だったが、HPの更新ができれば告知が格段に楽になる」と話した。

 各党はネットの活用法を考案中。代表者協議の座長を務める民主党の桜井充参院政審会長(53)=改選、宮城=は「比例代表の候補は政見放送がないので、党のHPで動画をアップするなど政見放送に代わるものを準備したい」と述べた。タレント候補の多くが比例代表として出馬するため、HPを最大限に活用する意向だ。

 動画に力を入れているのも各党同じで、民主党はネット選挙解禁を見据えて、ネット番組「スタジオ民主なう」を4月20日に開始。自民党は1月末から元テレビ朝日アナウンサーの丸川珠代参院議員(39)をキャスターに起用したニュース風動画を配信している。

 共産党もネットによる“集票効果”に期待。非正規雇用の問題などが深刻になった数年前から、派遣切りの若者などを中心にネットで支持を集め、20代、30代の党員が増加。党は「新聞やテレビに接しない若者もネットにはアクセスし、選挙前はHPのアクセス数が普段の倍になる」としており、志位和夫委員長(55)のニコニコ動画などへの出演も積極的。「ネットは若い人にダイレクトに届くツール。動画で各党と政策を比較してもらうこともできる」と話した。

 4月に旗揚げした「たちあがれ日本」は、参院選に向け本格的なHPを作成中。結党メンバーの国会議員5人の平均年齢が69・6歳の“シルバー党”だが、党が掲げる「保守」のイメージに合わせて和のイラストを取り入れるなど「ポップでキャッチーなものにする」(党広報担当)。また、「人数が少なく全国を回れるわけではないが、長さを気にせず動画を配信し放送局のように利用していきたい」(同)と話した。

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2010年05月17日 ]

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