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堀内恒夫氏 初街頭演説は「抜群コントロール」
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市民と握手を交わす堀内恒夫氏
Photo By スポニチ |
夏の参院選に自民党の比例代表候補として出馬するプロ野球巨人前監督、堀内恒夫氏(62)が16日、生まれ故郷の山梨県甲府市で初の街頭演説を行った。JR甲府駅前の武田信玄公像の前で右手にマイクを握り、スポーツ省設置など10分間にわたりアピール。“初登板”の出来について「抜群のコントロール。まだ初回の立ち上がりだけどスムーズに3者凡退」と話した。
午後2時30分、グレーのスーツに、30本用意したというオレンジのネクタイ姿でマウンドならぬ街宣車に上がった堀内氏。青空の下、右手にマイクを握り締め「おあつうございます。堀内でございます」と第一声を投じた。「約100人」(選挙事務所)の聴衆からは大きな拍手がわき上がった。
山梨選挙区に同党から出馬予定の元教諭宮川典子氏(31)らの演説中は手すりを何度もつかむなど手持ちぶさたにしていた。だが、自らの出番になると、表情を引き締め、身ぶり手ぶりを交えて、スポーツ省設置のほか、福祉制度の充実など熱弁をふるった。
これまで演説の練習はしておらず、ぶっつけ本番。持ち時間は10分で、時計を一度も見ずに行った実際の演説時間は10分5秒だった。「ぴったり。抜群のコントロールだな。感性がいいからだろう。まだ初回の立ち上がりだけど手応えはスムーズに3者凡退って感じ。これからもっとよくなる」。聴衆からは「初めてと思えないくらいうまい」との声が上がった。
「国の人は温かいから」(堀内氏)と第一声の地を甲府市としたが、もう一つ理由があった。山梨選挙区から出馬する民主党の実力者、輿石東参院議員会長(73)への「刺客」(自民党関係者)としての意味合いだ。自民党は昨年の総選挙で惨敗し同県選出の国会議員はゼロとなっていた。
前日15日には、日蓮宗の総本山がある身延山に出向いた堀内氏。「日蓮上人にも報告したし、きょうは武田信玄公の前で演説できた。名僧と名将と一緒になれたような気がする。風林火山に例えると、いまはあまり動いていないから山。これからどんどん動いていく」。今後は党本部の組んだ日程に乗って、完封を目指した全国行脚に乗り出す。
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