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根強い“与謝野ファン”自民苦慮「票食われる」

与謝野馨氏と中川雅治参院議員が写ったポスターをはがす自民党都議の秘書
与謝野馨氏と中川雅治参院議員が写ったポスターをはがす自民党都議の秘書
Photo By 共同

 自民党の重鎮だった与謝野馨元財務相が“反民主”を掲げて離党し、新党「たちあがれ日本」を結成して1カ月が過ぎた。与謝野氏の人気は地盤の衆院東京1区(千代田、港、新宿区)を中心に根強く、新党は夏の参院選東京選挙区(改選数5)でも候補者擁立を模索。自民都連は「票を食われかねない」と苦慮している。

 10日、新宿区の自民支持者宅。自民の吉住健一都議の男性秘書が、東京選挙区で再選を目指す自民の中川雅治参院議員と与謝野氏が写ったポスターを中川氏と石原伸晃都連会長のポスターに張り替えた。

 「3月から中川さんと与謝野さんのポスターを100枚近く張ったばかり」と秘書。自転車で区内を回って張り替えているが、まだ半数ぐらいが残っている。

 張り替えに立ち会った自営業の男性(57)は与謝野氏を支持してきた。

 「参院選の比例代表は自民に入れるが、中川さんのことはよく知らないので、選挙区は与謝野さんが立てる候補に入れたい。自分のような与謝野ファンは多いはず」

 中川氏は「与謝野さんは自民の中心となって活躍してきた人。影響はある」と認め、スタッフも「昨年の衆院選で与謝野さんが獲得した13万票のうち、半分は与謝野さん側に流れるとの見方もある」と気をもむ。

 与謝野氏の事務所は「自民票の分散を与謝野のせいにするのはお門違い。中川さんの努力不足だ」と突き放している。

 東京選挙区は、民主が現職の蓮舫氏と小川敏夫氏のほか3人目を検討。自民が中川氏と新人の東海由紀子氏、公明が新人の竹谷とし子氏、共産が現職の小池晃氏、社民が新人の森原秀樹氏、国民新党が新人の江木さおり氏、みんなの党が新人の松田公太氏、日本創新党が新人の藤岡隆雄氏を擁立するなど激戦は必至だ。

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