欧州製小型ガソリン車、下半期に韓国上陸(下)

■割安のフォルクスワーゲン、プジョーの新型モデルが7月からお目見え

 今年、韓国に輸入される6700台の欧州車と関連し、在韓EU代表部は欧州の輸入業者と話し合いを行い、会社別の台数割り当て作業を行った。

 これにより、今年1200台を輸入することになったプジョーは、小型ハッチバック「207」と「207CC」(クーペ・カブリオレ)の最新モデルを今年7月に発売する。ハッチバック「207」は2000万ウォン(約157万円)台半ばで販売される見通しだ。

 今年900台を輸入することになったボルボは、大型セダン「S80 2Lターボ」(205馬力)を下半期に発売する。値段は5000万ウォン(約393万円)台前半、またはそれ以下に抑えられる見通しだ。

 フォルクスワーゲンは今年1000台の割り当てを受けた。準中型ハッチバックの「ゴルフ1.4L TSI」(直噴ツイン・チャージャー・エンジン搭載モデル)を下半期に投入する。排気量は1400ccにすぎないが、最先端のエンジンを搭載したことで、最高出力160馬力、燃費は1リットルで15キロ台と優秀だ。予想販売価格は2900万ウォン(約228万円)台。また、ガソリン車なのにもかかわらず、燃費が1リットルで20キロを超える小型ハッチバック「ポロ1.2TSI」の販売も予定されている。値段は2000万ウォン台半ばに抑えられる見込みだ。

 このほか、ベンツ、BMW、アウディもそれぞれ1000台ずつが割り当てられた。ベンツはCクラスを、BMWは1シリーズを、アウディはA3の3000万ウォン(約236万円)台後半の新型モデルを、それぞれ検討中だ。さらにベンツは、Bクラス(現在3790万ウォン=約298万円)の低価格モデルを販売する案や超小型車「スマート」を2000万ウォン台前半で販売する案についても検討している。

 また、韓国で正式な販売ルートを持っていないイタリアのフィアットが、今年500台の割り当てを受けたことも注目される。これについては、フィアットに吸収合併されたクライスラーの韓国販売法人「クライスラー・コリア」と中小輸入業者「コスモス・オートモビール」が、現在フィアットと話し合いを続けており、早ければ今月中にも具体案が示される。輸入が検討されている車種は、欧州で人気の小型車「フィアット500」だ。

崔元碩(チェ・ウォンソク)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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