連続性的暴行犯、ついに御用 /ソウル(下)

 だが、長きにわたって悪事を働けば、いつかは必ずばれるものだ。今月6日、女子高生のAさんが襲われた事件で、J容疑者がついに御用になった。通報を受け出動した警察は、路地の片側に監視カメラがあるのを見つけた。監視カメラには、事件が発生した時間帯に、白いSUVから一人の男が降り、Aさんに襲い掛かる場面が録画されていた。だが、画質が良くなかったため、車のナンバーは分からなかった。警察は、問題の時間帯に周辺を走っていた路線バスに設置されている監視カメラの画像をすべて分析し、今月10日、犯人の車のナンバーを割り出した。

 独身のJ容疑者は、恩平区内の集合住宅で、姉と二人で暮らしていた。警察は10日午後、ソウル市永登浦区の酒造工場で、製品を入れる箱を運搬していたJ容疑者を緊急逮捕した。連行されたJ容疑者は、「証拠を出せ」と大声を出した。だが警察が、被害者から採取したDNAと、J容疑者のDNAが一致したことを示す資料を突き付けたところ、J容疑者はおとなしくなり、「大目に見てほしい」と懇願した。

 J容疑者は「女性を見て衝動的にやった」と供述しているが、警察は、J容疑者が刃物を用意し、被害者を脅していることから考えて、計画的な犯行とみている。

 警察の関係者は、「管内では似たような事件が十数件発生している。だが、DNAが残っておらず、J容疑者も犯行を強く否認している。今後も引き続き、J容疑者を追及する方針だ」と語った。

チョ・ベッコン記者

ユン・イルゴン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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