哨戒艦沈没:合参議長「最大の責任はわたしに」

「小さな勝利に陶酔、敵の変化を見抜けず」 自省と批判

 「今回起こった天安事故の最大の責任は、(合同参謀本部)議長にある」「韓国軍は、大青海戦という小さな勝利に陶酔し、敵の戦術的変化を十分に感知できなかった」

 李相宜(イ・サンイ)合同参謀本部(合参)議長が最近、哨戒艦「天安」沈没事故と関連して、合参の全幹部を対象とした特別精神教育を行い、その席上、このような強い自省と批判の発言を行ったことが分かった。

 李議長は今月10日、国防部大講堂で、昨年9月に就任して以来初めて、合参所属の将官・将校ら幹部およそ600人を招集し、韓国軍の姿勢に関する精神教育を実施した。合参議長は、陸・海・空軍の作戦に責任を持つ現役将官の中では、最先任者に当たる。

 李議長はこの日、「大韓民国の領海内で天安が敵対勢力の奇襲に遭った日を、国軍恥辱の日と認識し、痛烈に反省しなければならない。初動措置および危機管理体制を補完し、軍事力建設の方向を改めて定め、教育訓練と精神武装を強化すべきだ」と強調した。李議長は、合参で勤務する陸・海・空軍の将官・将校らの「自軍中心主義」についても強く批判した。李議長は、「(合参の全幹部は)片方の足は合参に、もう片方の足は(三軍それぞれの本部がある)鶏竜台に乗せ、機会をうかがっているようではだめだ」と批判した。これは、合参に所属していながら、鶏竜台で昇進および補職人事権を握っている自軍の参謀総長の方ばかりを見て業務を処理する一部の将校に対し、強い警告を発したものと解釈されている。

ユ・ヨンウォン記者

【ニュース特集】哨戒艦「天安」沈没

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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