日本経済の回復基調鮮明に

成長率昨年以上か

 日本経済が本格的な回復基調に乗っている。主要メーカーの業績改善が目立ち、マクロ経済指標の改善がそれに続いている。市場では今年の成長率が昨年を上回るとの見方が相次いで示されている。

 日本の自動車メーカー8社がそろって通期で営業黒字を記録したのに続き、13日には電子メーカーがそれに続いた。各社の2010年3月期決算を分析した結果、日立製作所の営業利益は前年を750億円上回る2021億円に達した。09年3月期に2051億円の巨額損失を出した東芝も営業損益が1171億円の黒字に転換した。ソニーの営業損益も、前期の2277億円の赤字から371億円の黒字に転換した。

 内閣府の外郭団体、経済企画協会が13日に発表した調査結果によると、民間のシンクタンクは今年の日本の経済成長率を平均で2.22%と予測していることが分かった。先月の調査時点より0.41ポイント高い数値だ。日本銀行は年初に1.2%の成長を予想したが、今月初めに2.0%に上方修正していた。民間はそれを上回る成長を予想したことになる。前会計年度の成長率はマイナス5.0%だった。

 内閣府が経営者、小売業者など2000人を対象に実施した景況感調査でも、50%以上が「改善している」と答えた。

 2007、08年に2年連続で減少した経常黒字も改善した。財務省は13日、09年度の経常黒字が前年比26.9%増の15兆6545億円に達したと発表した。

東京=辛貞録(シン・ジョンロク)特派員

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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