横領:42歳銀行員逮捕、競馬で借金 /釜山

競馬の穴埋めに勤務先のATMから現金抜き取る

 競馬にはまって借金がかさみ、勤務先の現金自動預け払い機(ATM)から現金を奪った銀行員が警察に検挙された。

 釜山蓮山警察署は14日、ATMに入っていた現金4800万ウォン(約392万円)を密かに抜き取ったとして、釜山市蓮堤区蓮山洞にある銀行の元行員K容疑者(42)に対する逮捕状を請求した。2007年から、銀行の自動サービスコーナーで客を案内したり、手形の処理業務を担当していたK容疑者は、昨年10月のある日の午後1時ごろ、現金出納担当者の机にあった鍵を持ち出し、ATM4台から現金4800万ウォンを抜き取って逃走した疑いが持たれている。

 数年前から釜山慶南競馬公園に出入りし、競馬に熱中していたK容疑者は、約7000万ウォン(約572万円)もの借金を抱えており、馬券を買う資金を工面するため、ATMに入っていた現金に手を付けた、と警察は説明した。金を抜き取ったK容疑者は、大田市で逃亡生活を送り、毎日のように競馬場へ通っては、盗んだ金を使い果たしたという。警察は「K容疑者は、所持金がなくなったため、野宿したり、日雇いの仕事をしたりして、大田市一帯を転々としていた。身柄を拘束されたとき、所持金は1200ウォン(約98円)しかなかった」と説明した。

釜山=権慶勲(クォン・ギョンフン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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