ハリウッドで活躍、韓国人3Dアニメ撮影監督に聞く(下)
「ドリームワークス」の撮影監督、チョン・ヨンドクさん
-ドリームワークスの最高経営責任者(CEO)、ジェフリー・カッツェンバーグ氏は、「今後はすべての作品を3Dで制作する」と意欲を見せていますが、映画『タイタンの戦い』は酷評されました。3Dに対する迷いはありませんか?
「初めはわたしも少し懐疑的でした。2Dアニメーションが好きな人もいますからね。でも、3D制作に携わりながら、疑念は確信に変わり、3Dのファンになりました。結局、見る人は現実に最も近いものを求めているということです。だから、テレビも平面からワイドに、そしてHD(ハイビジョン)に変わってきました。3Dが最終的な結論ではないと考えますが、良いストーリーを3Dで制作するということに異論はありません」
ソウル市立大で産業デザインを専攻したチョンさんは、観光会社のグラフィックデザイナーとして勤務した後、1997年に米ニューヨークのスクール・オブ・ビジュアル・アート(SVA)でコンピューターアニメーションの博士号を取得。その後シカゴの小さな映画会社に勤め、2003年にドリームワークスに入社した。初の撮影監督を務めた『カンフー・パンダ』は、「東洋の線と色が生かされた秀作」と高く評価された。
-ハリウッドのアニメーションで韓国人が頭角を現してきた理由は何だと思いますか?
「長い間勉強し続けてきた韓国人が、ここにきてチーム長クラスにどんどん昇格しているので、急に増えたように見えるのでしょう。それに、韓国人は勤勉で責任感が強いので、会社からも重宝されるんです。今、ドリームワークスの社員1700人のうち、300人ほどが韓国人です」
大学時代、チョンさんの目標はイラストレーターだったという。その夢が観光デザイナーに、そしてハリウッドの映画会社進出へと大きくなっていった。今後の目標は「アニメーション監督になって、いい映画を作ること」だ。
韓賢祐(ハン・ヒョンウ)記者
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