大学評価:慶大塾長「研究力向上で資金誘致競争」

 今年の学界による評価では、日本の大学の躍進が目立った。アジア大学評価で10位圏内に5校、20位圏内に8校がランクインした。海外の大学から見た日本の大学に対する評価、認知度がそれだけ高まったことを意味している。

 日本の大学が学界から高い評価を得たのは、優れた研究力が要因として挙げられる。今回の評価で日本の大学は、「国際化」という指標では30位圏内にわずか1校しか入らず低い評価となったが、「研究」という指標では大半が上位に入った。「論文1本当たりの引用数」の上位10位でも日本は7校が名を連ねた。

 慶応義塾大学の清家篤塾長は本紙のインタビューに対し、「大学の研究力を高める上では、研究費の安定的な支援が最も重要となる。日本の教育当局の最も大きな役割は、大学が研究資金を確保できるよう支援することだ」と語った。慶大は今回の評価で、総合順位が23位、学界評価は29位、論文1本当たりの引用数は27位だった。

研究力を高めるためにどんな取り組みを行っているのか。

 「研究を行う上では、ファンド(資金)が非常に重要だ。研究者は研究資金を確保するために常に他の研究者と競い合う。政府が支援を行うと同時に、大学も努力する必要がある」

海外からの人材を誘致するために大学間での競争が激しいが。

 「競争は教育と研究の質を高めることにつながる。しかし、競争は大学の最終目標ではなく、教育と研究の質を向上させるための手段にすぎない。大学の最終目標は『2C』、すなわちコンペティション(競争)とコラボレーション(協力)を通じ、社会と人類に貢献することだ」

最近、日本の大学が最も力を入れていることは。

 「国際化だ。大学がより多くの知識や才能を全世界から誘致できれば、研究と教育環境をより向上させることができる」

【大学評価チーム】

アン・ソクベ次長待遇

兪碩在(ユ・ソクジェ)記者

李智恵(イ・ジヘ)記者

キム・ヨンジュ記者

オ・ヒョンソク記者

イ・ウンジ(大学評価事務局)

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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