大学評価:学者が選ぶアジア1位は東京大、ソウル大は5位

 本紙が英国の大学評価機関クアクアレリ・シモンズ(QS)と共同で発表したアジア大学評価ランキングで、全世界の学者が東京大学をアジアトップの大学に挙げる一方、ソウル大学は同5位(韓国第1位)に選ばれた。

 これは、アジアの大学をよく知る全世界の学者4546人を対象に実施した「学界評価」の結果で、「自分の研究分野で優れた業績を挙げている大学を、本人が属する大学を除き、自国の大学から最大10校、海外の大学から最大30校選ぶ」という方式で行われた。

 学界評価の結果、各国を代表する大学は予想通り好成績を挙げた。例えば、東京大(日本)、北京大(中国)、シンガポール国立大、台湾国立大、ソウル大(韓国)などが、学問分野別「アジア・トップ10」入りを果たした。調査対象となった学問分野は、人文・芸術、工学・情報技術(IT)、生命科学・医学、自然科学、社会科学の計5分野。

 ソウル大は、▲人文・芸術分野でアジア6位▲工学・IT分野6位▲生命科学・医学分野4位▲自然科学分野5位▲社会科学分野4位-となった。このほか、韓国の大学では、KAIST(韓国科学技術院)が工学・IT分野で「アジア・トップ10」にランクインした。

 アジア全体のランキングでは、東京大がすべての分野で1位となり、北京大も全分野でトップ10に入った。一方、昨年のランキングで第1位に挙げられた香港大は、人文・芸術、生命科学・医学、社会科学の各分野で上位10位内に入った。

 今回のアジア大学評価で、学界評価は総得点の30%を占める。東京大は、学界評価ではトップの座を占めたが、交換留学生や外国人教授の割合など、国際化部門の指標では相対的に評価が低く、全体ではアジア5位となった。

 一方、今年の学界評価では、韓国の大学が生命科学・医学分野で順位を上げた。昨年の評価でアジア35位内に入った韓国の大学は、ソウル大・KAIST・高麗大・延世大の4校だったが、今年はポステック(浦項工科大)と釜山大が加わり、6校に増えた。

 国家科学技術委員会のキム・テギョン社会基盤技術専門委員長は、「環境・健康・疾病などが世界的な問題として浮上する中、全世界の研究者が生命科学の研究に力を注いでいる。一時、この分野の研究で遅れを取っていた韓国の大学も、最近は本格的に取り組んでいる」と語った。

大学評価チーム

アン・ソクベ記者

兪碩在(ユ・ソクジェ)記者

李智恵(イ・ジヘ)記者

キム・ヨンジュ記者

オ・ヒョンソク記者

大学評価事務局イ・ウンジ

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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