【社説】5年連続世界一に輝いた仁川空港
仁川国際空港が13日、国際空港協議会(ACI)による空港サービス評価(ASQ)で、5年連続で「世界最高空港賞」を受賞した。1993年に空港サービス評価が開始されて以来、5年連続1位を獲得したのは仁川空港が初めてだ。仁川空港は、世界2大旅行専門誌の「グローバル・トラべラー」や「ビジネス・トラべラー」、英空港サービス調査機関の「スカイトラックス」など、多くのランキングで世界トップの空港として名を連ねている。
空港は、その国の技術力とサービス、文化水準が凝縮された第一線の関門だ。仁川空港が世界一に選ばれることによって、韓国の対外イメージや国家ブランドの価値もさらに高まる効果が期待される。東アジアのハブ空港としてその地位を固め、年間500万人を超える乗り換え客を獲得しており、世界的な物流企業が殺到するなど、経済効果も高い。
仁川空港の競争力は、出入国審査の所要時間が出国15分40秒、入国12分43秒と、世界で最も短いところにある。また、手荷物を受け取る時間も最も短い。日本の成田空港や中国の浦東空港で乗り換える際は、乗客が直接手荷物を受け取り、乗り換えカウンターに再度預けなければならないが、仁川空港では自動的に処理される。IT(情報技術)を活かし、出入国審査と税関審査での手続き事情を絶えず改善してきた結果だ。空港から主要都市やホテルを結ぶアクセスも、どの空港よりも充実している。
しかし1990年、政府が海を埋め立て、仁川空港を建設するという計画が持ち上がるや、市民団体と環境保護団体が反対運動を繰り広げた。最近の4大河川(漢江・洛東江・錦江・栄山江)再生事業の反対をリードするソウル大のある教授は、「干潟を埋め立てて滑走路を建設すれば、航空機が離着陸した際に地盤が沈下するだろう」と指摘した。「空港予定地は渡り鳥の移動経路のため、鳥と衝突する恐れがある」「世界の主要空港のうち津波の危険にさらされている唯一の空港」など、反対理由はさまざまだった。2001年の開港直前には「手荷物の処理システムが正常に作動せず、荷物がとんでもない所に行く恐れがある」「霧が多いため欠航が相次ぐ」という悪意に満ちた批判も相次いだ。
1994年に新空港建設公団の理事長を務め、2001年の仁川空港開港までの全過程を指揮した姜東錫(カン・ドンソク)氏は、「空港建設に反対する人々は、科学的な根拠と資料を見せていくら説明しても納得しなかった。このような人々が世の中で幅を利かせているため、挙句の果てには(わたしの)家族までわたしの言葉を信じないほどだった」と当時を振り返った。
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