サービス評価:仁川空港、5年連続世界一=ACI

 「輸出は製造業だけのものではない。サービスも素晴らしい輸出産業になる」

 仁川国際空港は13日、国際空港協議会(ACI)が行っている空港サービス評価(ASQ)で、5年連続で最優秀空港賞を受賞した。同公社の李采郁(イ・チェウク)社長は、「われわれの空港運営システムは文字通り、世界最高だ。今後はこれまで積み上げてきたノウハウを世界へと本格的に輸出していきたい」と述べた。

 この日、中国・海南島の三亜市で行われた授賞式に出席した李社長は、今回の5連覇について、「“G20(主要20カ国・地域)首脳会議を前に、わが国の品格を高めた快挙”と誰もが称賛している。政府機関や航空各社、関係各社など、空港に常駐する570以上の機関や企業と、その関係者3万5000人全員で成し遂げた成果だ」と語った。

 世界181カ国・地域にある1700以上の空港が加盟しているACIによる評価は、「空港分野のノーベル賞」と呼ばれるほど、その権威が認められている。1993年から実施されてきたこの評価で、ドバイ空港が3年連続で最高空港賞を受賞したことはあるが、5連覇は仁川空港が初めてだ。

 仁川空港はすでに海外の空港に対し、運営システムのノウハウについてコンサルティングを行っている。イラクのアルビル空港に25人の職員を常駐させ、6月のオープンに向けた準備作業を支援しており、昨年末にはロシアのハバロフスク空港マスタープラン事業も受注した。李社長の言葉通り、空港ノウハウを輸出しているというわけだ。

 李社長は「伝統のある英国ヒースロー空港、仁川空港の最大のライバルであるシンガポール空港の関係者も最近やって来て、仁川空港の施設や運営ノウハウについて視察を行った。開港以来、世界各国の空港関係者や政府関係者、空港業者など4500人以上が学んでいった」と述べた。

 李社長は2011年から「サイバーターミナル・サービス」も開始する予定だという。これは、インターネットの仮想空間で搭乗手続きから免税品ショッピングに至るまで、出国前の手続きをすべて可能にするシステムで、出国に必要な時間を画期的に短くできるものと期待されている。

 李社長はサムスン物産を経て、ゼネラル・エレクトリック(GE)コリアの会長を務めるなど、経営の専門家として活動し、2008年に公募で仁川空港公社社長に就任した。

海南島(中国)=キム・ミンチョル記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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