別れ話持ち出した交際相手を中傷、29歳男を書類送検

 今月10日朝、京畿道高陽市に住む20代の女性会社員Aさんは、会社へ行くため自宅マンションを出たところ、驚くべき光景を目の当たりにした。玄関の外壁に、自分の写真4枚と、「この女は常習的に男を誘惑し、金を巻き上げている」と書かれたA4サイズのビラが張られていたためだ。

 Aさんはあわててビラをはがし破り捨てた。だが、ビラは隣の部屋の玄関やエレベーター、掲示板など、マンションのあちこちに張り付けられていた。さらに階段にもビラが張られていた。やがて、何が何だか分からず戸惑っていたAさんの携帯電話にショートメッセージが届いた。「お前はおれから逃れることはできない」。送り主は以前交際していたK容疑者(29)だった。

 K容疑者は、別れ話を持ち出したAさんを陥れるため、マンションにAさんの写真や、誹謗(ひぼう)・中傷するビラ約50枚を張ったり、周辺にばらまいたのだ。ソウル麻浦警察署は13日、K容疑者を書類送検した、と発表した。K容疑者は今月10日午前4時40分ごろ、高陽市一山東区にあるAさんの自宅マンションへ行き、ビラを張った疑いが持たれている。K容疑者は、1年前から交際していたAさんが最近、別れ話を持ち出したため、モーテルに連れ込んで、「(自分と)絶対に別れない。ほかの男とも会わない」という覚書を書かせていた、と警察は説明した。また、K容疑者はAさんに対し、「覚書を履行しない場合は一緒に死ぬ」という誓約書まで書かせていたという。

 警察の関係者によると、K容疑者は「Aさんと別れたら生きていけないと思ってやった」と供述しているという。

チョ・ベッコン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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