16世紀の女性ミイラを発見 /烏山

身長154センチ、士大夫の夫人

 京畿道烏山市の佳長第2一般産業団地の工事現場で、16世紀の士大夫夫人のミイラが発掘された。ソギョン文化財研究院(チャン・ミョンス院長)は13日、「封墳(墳丘)がない状態で残っていた朝鮮時代の墓から、女性のミイラ1体と白瓷(はくじ)有蓋壺、木製の櫛(くし)、髪飾りなどの遺物10点余りを発見した」と発表した。キム・ウリム蔚山博物館推進団長は、「墓の構造や服飾などから、16世紀半ばに埋葬されたと推定される」と語った。

 ミイラはレン襲衣(レンはがつへんに僉。洗い清めた遺体に着せる服)にくるまれており、身長は朝鮮時代の平均に当たる154センチ程度、上半身は肌理や歯が見えるほど完全な状態で残っており、下半身はやや腐敗が進んでいた。木棺を覆っていた銘旌(めいしょう。死者の官位・姓名などを記した旗)には、「宜人驪興李氏之柩」と書かれていた。「宜人」とは朝鮮時代、従六品の武官職の夫人に授けられた官職。キム・ウリム団長は、「8年前、京畿道坡州市にある坡平尹氏貞靖公派の墓域で発見された“母子ミイラ”と埋葬時期が同じで、当時の生活の様子を比較できる貴重な資料」と語った。

キム・ギョンウン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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