K-POP:ガールズグループの隆盛は日本の影響!?(上)

「事務所、未成年者に海外PV見せ『セクシーさ』要求」

女性アイドル18グループ中、未成年は34%…ライブ客は30代以上が29%

露出衣装に「骨盤ダンス」、日本の美少女ブームが韓国にも

 今年26歳の女性会社員Aさんは、「芸能人になりたい」という夢をかなえようと、大学生のころ3回にわたり、芸能事務所でいわゆる「レッスン生」生活を送ったことがある。女性アイドルグループのメンバーになるためだ。そんな彼女が一番イヤだと思ったのは、性的なイメージを最大限にアピールさせようとする芸能事務所の度を超えた執着だ。「事務所の人はメンバー7人のうち3人に、『君はとにかく男をとりこにするようなセクシー路線で行け』と強調した。その3人は全員、当時未成年だったため、あぜんとした」とAさんは語った。「アメリカや日本のエロチックなプロモーションビデオを見せながら、若い女の子たちに変なポーズをまねるように言った。(ストリップショーなどでよく踊られている)ポールダンスを習うのは基本だった。それが、仲間たちのプライベートに影響したこともある」。Aさんは結局、芸能人になる夢をあきらめ、大学を卒業した後、就職した。

 扇情性を前面に押し出し、一般の注目を集めようという女性アイドルグループの一挙一動が社会的に懸念される中、かなり多くのメンバーが未成年だということで、世間からはさらに哀れみの声も上がっている。社会でいろいろなことを自分で判断をする能力が不十分だと思われる未成年者たちが、性的なビジュアルで消費される「商品」として訓練させられているためだ。

 ある関係者は「彼女たちのうち、一部は性的な魅力を前面に出して、自身の芸能生活の面倒を見てくれる人、つまり『スポンサー』を探すケースもある」と語った。2008年末からは中年・熟年世代の男性たちがガールズグループのマニア的なファン層に加わり、「セクシー路線競争」は激化している。ショッピングサイト「Gマーケット」によると、昨年12月に行われた少女時代のコンサートで、30代以上のチケット購入率は29%で、10代(35%)や20代(36%)とあまり変わらなかった。男女の割合は男性70%に対し女性30%だった。インターネット漫画家のユン・ソイン氏が先日、少女時代を性的にパロディー化した漫画を掲載し、騒動になった末に謝罪した出来事は、韓国の中年・熟年男性たちの間でガールズグループがどのように消費されているかを端的に現している。ユン氏はこの時、「少女時代の歌をいつも聞いているのはもちろん、リパッケージ CD(一度リリースしたCDのパッケージを一部変更する際、ボーナストラック・特典などを追加したりしたもの)まで全バージョン買うほどの熱狂的なファン。わたしが至らないばかりに、漫画で不快感を与えてしまったことをおわびする」とコメントしている。

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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