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【福井】「もんじゅ止めるべき」 福島社民党首来県2010年5月16日
社民党の福島瑞穂党首が15日、福井市内で街頭演説や講演を行い、14年5カ月ぶりに運転を再開した高速増殖原型炉もんじゅ(敦賀市)について、「重大な事故が起きる前に止めるべきだ」と持論を展開した。 福島党首は核分裂反応を抑える制御棒の操作ミスをはじめ、運転再開後にトラブルが続発しているのを問題視。「これだけ不具合が起きるのは黄色信号がともっているということ。一度止めて点検するべきだ」と強調した。 講演後の会見では、「社民党として今後、『止めて点検を』ということは言っていく。(原子力の規制を担う)保安院とも安全性について交渉する」との考えを示した。 民主党は高速増殖炉推進などの核燃料サイクル政策を進めており、一連の発言が閣内不一致ともとられかねないため「(内閣の一員ではなく)社民党党首としての発言」と繰り返した。 県が北陸新幹線の県内延伸をもんじゅ再開の交渉材料としたことについては「『原子力政策に協力するから新幹線』ではない。(新幹線延伸に伴う)在来線の不安などもクリアされないといけない」とくぎを刺した。 (渥美龍太)
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