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田代島に「若者呼びたい」 仙台出身の23歳・北沢さん

観光客を笑顔でロッジに迎える北沢さん(右)

 過疎化が進む宮城県石巻市の離島・田代島にこの春、一人の若者が移り住んだ。仙台市出身の北沢隆行さん(23)。島のレジャースポット「マンガアイランド」の管理や観光客の案内をするアルバイトとして市に採用された。市総合政策課や島民は「20代の若者が島に移住したのは、ここ数十年で記憶にない。活性化に一役買ってほしい」と期待を寄せている。

 北沢さんは東北公益文科大(酒田市)で離島振興や地域活性化を学んでいた昨年8月、民宿でアルバイトをするため約1カ月間、田代島に滞在した。その際、島のロッジ管理などをする業務員を市が募集すると聞き応募を決めた。
 北沢さんは「島は本当に住み心地がいい。生活に必要な物はすべてそろうし、不便を感じない」と話す。
 北沢さんの夢は、田代島で釣り船を経営すること。当面の目標は、島の生活に慣れながらお金をため、漁業などについて学ぶことだという。
 田代島仁斗田地区の行政区長平塚敬市郎さん(75)は「しっかり仕事をする若者と聞いている。島の生活は生易しいことばかりではないが、頑張るからには応援したい」と話す。
 田代島は人口89、平均年齢は70歳を超える。近年は猫が多い「猫の島」として知られ観光客が増えているが、北沢さんは「島民の優しさなど、猫が多いこと以外の魅力もいっぱいある。若い人をもっと島に呼べるよう、自分のできることから頑張りたい」と話している。


2010年05月08日土曜日

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