口蹄疫の拡散が「破竹の勢い」、政府も当惑
Yahoo! Korea 2010年05月02日
仁川で始まった口蹄疫が史上最悪の水準に向かっている。 政府機関の畜産研究所まで口蹄疫にやられている状況であり、政府は当惑を隠せずにいる。
農林水産食品部は口蹄疫が全国的に拡散するのではないかと心配している。
農食品部によれば、口蹄疫が発生した畜産技術研究所では、5月2日現在も家畜の殺処分が進行中だ。 政府は研究所近隣の忠南大動物資源研究センターをはじめとして半径500m以内の農家の牛と豚など1914匹を殺処分している。
政府は先月、忠清北道忠州で口蹄疫が発生した後、口蹄疫危機警報水準を「最高レベル」で維持してきた。 だが、これをあざ笑うかのように口蹄疫は拡散し、金浦、忠州、青陽などの地に広がっていった。
今回の事態が、中部内陸を経て南部の畜産農家にまで拡散した場合、その被害は想像出来ないほどのものとなるとされていて、農家と防疫当局は非常に緊張している。
京畿道漣川の疑われる事例は、幸い陰性という判定が出たが、忠清北道丹陽市と忠清南道でも疑われる事例が相次いでおり、懸念が大きくなっている。
農食品部の関係者は、「仁川で始まった今回の口蹄疫は3週間ぶりに金浦、忠清北道忠州、忠清南道青陽に続き、忠南、青陽まで4つの市と道に広がった」として、「これは坡州と忠州、洪城など3道で発生した2000年の記録を越えた状態」と話した。
経済的被害も史上最悪となる見通しだ。
畜産研究所の分も合わせると、処分された家畜は4万8700にのぼり、殺処分の補償金額は歴代最大であった2002年の531億ウォンを越えることになるものと見られる。 ここに政府買い入れ費用と防疫費用まで加えれば費用はより一層大きくなる見通しだ。
政府はひとまず共同支援団体を設けて、防疫体制の問題点を点検するなど拡散防止に総力を傾けることにしている。
しかし、問題は、防疫当局がまだ感染経路を発見できていない点だ。 特に忠北道丹陽市と忠南道礼山市など、新たな地域での疑いが相次いでいて、全国的な拡散に対する憂慮が大きくなっていことも防疫当局の悩みを深くさせている。
季節的にも口蹄疫の伝播に最適の時期であり、被害を計るのは難しいという分析も出てきている。
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