把瑠都が押し出しで雅山を破る
「大相撲夏場所７日目」（１５日、両国国技館）
初優勝を目指す新大関の把瑠都が、雅山を一気に押し出して７連勝。横綱白鵬と並んで、全勝を守った。昇進後にテレビ出演などで多忙を極め、疲れがたまっているというが、クエン酸と愛妻料理で本来のパワーを取り戻した。１敗で平幕の霜鳳と白馬、猛虎浪の３人がつけている。
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花道を引き揚げる途中で、思わず笑みがこぼれた。「（今場所）一番の相撲じゃない？」。把瑠都が会心の相撲で、無傷の７連勝を飾った。
雅山のもろ手突きを左おっつけではねのけると、一気に押し出した。「（おっつけは）狙い通り」と胸を張りながらも、「今場所はなかなか（得意の）突き放しが出せない。相撲が慎重になっている。『新大関、新大関』って言われるから」と重圧も打ち明けた。
昇進後はテレビ出演やイベント出席が相次ぎ、「疲れがたまっている」とこぼす。疲労回復に「クエン酸を飲んだら少し良くなった。効きますねぇ〜」と笑い、「体が大きいから１リットルぐらい飲まないと」と、冗談を飛ばす余裕も出てきた。
「帰って寝る」と笑顔で場所を後にした。家ではエレナ夫人が料理を作って待っている。愛情たっぷりの手料理が、“スタミナ回復”に一番効く。
(２０１０年５月１５日)