大野城市商工会(今田清治会長)は、市内で採れたはちみつや地元の地下水と麦を使った焼酎など4品を特産品に新たに認定した。同商工会は「販路を拡大し、大野城土産として定着させたい」と話している。
同商工会は2003年、まちおこしの一環として特産品認定を始めたが、これまで焼酎「おおのじょう」1品だけ。このため、09年4月に市の補助金約290万円を受け、新たな特産品開発を呼びかけた。
今回認定された「大野城蜂蜜」(300グラム3千円)は、同市仲畑の農業城戸賢児さん(71)の手作り。8年前、ぜんそくの孫に「安心安全なはちみつを食べさせたい」と、自宅で日本古来の希少な日本ミツバチの飼育を開始。自家用だったが、昨年から「地域に役立てば」と飼育数を約45万匹に増やして商品化した。
大量のみつを集める西洋ミツバチと違い、みつ採取は年1回で、天敵のスズメバチと格闘しながら一人で飼育。6月には約100キロを採取できる見込みで、同市だけで販売する。「一般的なはちみつより粘度が高く、甘い。添加物もなく、安心です」と城戸さん。
特産品はほかに麦焼酎「おおのじょう一番星」(720ミリリットル1100円)や「貨布せんべい」(12枚400円)など。市の祭りやキャラクターを使った菓子など推奨品4品も新たに認定した。
同商工会=092(581)3412。
=2010/05/15付 西日本新聞朝刊=