沖縄 平和行進で基地撤去訴え
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沖縄 平和行進で基地撤去訴え

5月15日 19時28分

沖縄は15日、本土に復帰して38年を迎えました。県内では、今も沖縄に集中するアメリカ軍基地の撤去を訴える「平和行進」が行われました。

「平和行進」は、基地のない平和な沖縄の実現を目指そうと、沖縄が本土に復帰した5月15日に合わせて毎年行われているもので、ことしは沖縄県の内外からおよそ3500人が参加しました。このうち、14日に糸満市の平和祈念公園を出発した一行は、雨のなかで行進を続け、15日昼ごろに普天間基地を見下ろす宜野湾市の高台に到着し、あらためて基地の様子を確認しました。沖縄市で臨時教員をしている50代の男性は、「何度もここに来ていますが、県民としては、5月15日はいろいろな思いが巡る日でもあります。何年たってもこの景色はまったく変わりません」と話していました。このあと、参加者は普天間基地のゲートの前で、「基地を返せ」などと声を上げました。また、平和行進のあとには宜野湾市の海浜公園で普天間基地の県内移設に反対する集会が開かれ、宜野湾市の伊波市長が基地を県内に移設しないよう訴えました。そして、最後に「普天間基地は県内のどこにも移設できず、国内に受け入れる地域もないので、政府は受け入れ先を探す愚かしいことはやめ、撤去に向けて堂々とアメリカと交渉すべきだ」としたアピールを採択し、基地の撤去を求めました。