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広電駅前大橋線、16―17年に開通 次期社長が方針 '10/5/13

 ▽広島駅―稲荷町の0.5キロ

 広島電鉄(広島市中区)の社長に6月29日に就任予定の越智秀信常務は12日、JR広島駅と広島市南区稲荷町を結ぶ路面電車の新路線「駅前大橋線」について、2016〜17年の運行開始を目指す考えを明らかにした。同路線の開始時期を示したのは初めて。運行時間短縮につながる新線計画が動きだす。

 越智氏は中国新聞のインタビューに「駅に真っすぐ入る路線を整備する。紙屋町と広島駅間の時間短縮のため早く実現したい」と、新線の実現に意欲を示した。また「駅南口広場の再整備に合わせ、広場内のホームを増やしたい」と話した。

 現路線は東側の的場町と猿猴橋町を経由しており、大回りになっている。

 市は本年度予算でJR広島駅南口広場再整備の調査費約545万円を計上した。広電は広場再整備に合わせ、線路やホームを改修する計画。同駅―稲荷町間の駅前通り約0・5キロに線路を敷設し、ルートを変更する。同区間の所要時間は約3分の短縮を見込む。

 市都市交通部は新線について「JRやタクシー、バス会社や県警と調整しながら、広場の再整備計画の中で検討する」としている。

 駅前大橋線は中国地方交通審議会広島県部会が02年、整備を中国運輸局長に答申した。だが駅前広場の再整備の見通しが立たず、計画は進んでいなかった。(桑島美帆)




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