鳩山内閣は14日の閣議で、昨年9月の政権交代から今年3月末までに国庫から支出した内閣官房報償費(機密費)3億6千万円のうち、未使用分の約1622万円を国庫に返納したとする政府答弁書を決定した。自民党政権時代は、機密費はほぼ満額を使い切っていたという。
共産党の塩川鉄也衆院議員の質問主意書に対する答弁。平野博文官房長官は14日の記者会見で「必要なものは適切に使わせていただく、余れば返納するのが基本的な考え方だ」と述べた。
鳩山政権は、機密費を一定期間後に公表することを念頭に、今年4月から1年かけて機密費の支出内容を検証する。