民主党が山口選挙区に原田大二郎を擁立へ

　民主党が夏の参院選山口選挙区（改選数１）に俳優の原田大二郎（６６）を擁立する方針を固めたことが１５日、分かった。党関係者によると、小沢一郎幹事長が１８日に山口入りし、発表するとみられる。

　この日夜、原田は都内の自宅前で本紙の取材に対し「まだお答えできません」と話すにとどまった。しかし、関係者によると、周囲にはすでに「民主党は好きな政党。故郷のために死ぬ覚悟はできている」と伝えているという。

　原田は横浜市で生まれ、２歳の時に同県の伯父のもとに養子縁組。明大に進学するまで光市などで過ごした。

　ＴＢＳの人気ドラマ「Ｇメン’７５」（７５〜７６年）などで全国的な知名度を得て、現在は母校の明大で特別招へい教授として学生たちに朗読を指導。絵画展の開催や執筆など文化的活動も行っており白羽の矢が立った。先月上旬には日本テレビ系の旅番組「遠くへ行きたい」の収録で山口を訪れている。

　同選挙区は「岸王国」とも呼ばれ、岸信介元首相を祖父、安倍晋三元首相を実兄にもつ自民党の岸信夫防衛政務官（５１）が再選を目指している。民主党が１人区で候補者を立てていないのは、普天間問題で揺れる沖縄と山口だけで、候補者選びは難航していた。

[ 2010年05月16日 ]