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集中豪雨は流さずため込め 家にタンク・地中浸透 福岡(2/2ページ)

2010年5月16日6時47分

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写真:「南畑ダム貯水する会」理事長の山下輝和さん。事務所を置く住宅にはタンク11個で約2・5トンの雨水をためている=福岡市城南区樋井川5丁目、古城写す「南畑ダム貯水する会」理事長の山下輝和さん。事務所を置く住宅にはタンク11個で約2・5トンの雨水をためている=福岡市城南区樋井川5丁目、古城写す

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 さらに利用を促そうと、市は今月から500リットル以上の貯留タンクの補助を上限3万円と手厚くし、アパートやビルへの設置も対象となるように条件を緩和した。

 市は今月から雨水浸透ますへの補助も始めた。雨どいなどで集めた雨水を地中に染み込ませる仕組み。数千〜3万円程度のます1個あたり2万円まで助成する。地中に水を染み出させる「浸透管」も1メートルあたり7千円まで助成する。一つの敷地につき計10万円が上限だ。

 市の試算では、200平方メートルの敷地の住宅に4個の浸透ますを置いた場合、置かない場合と比べ、河川などに直接流れ込む雨水の量は年間で6割減る計算になる。豪雨時でも1割ほど減るという。

 都市型水害は全国的な課題でもある。国交省は07年3月、都道府県と政令指定市に向け、都市部での雨水の貯留、浸透を進めるよう通知。全国132自治体が参加する「雨水利用自治体担当者連絡会」(事務局・東京都墨田区)によると、会員自治体のうち松山、長崎、大分各市など66自治体に雨水タンクの、千葉県市川、高松、鹿児島各市など38自治体に雨水浸透ますの助成制度がある。(古城博隆)

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